車は置いたまま部品だけ盗む、約2,100万円のスポーツカーが骨組みに 中国

中国・上海の地下駐車場に止めてあった90万2,300元(約2,148万7,700円)の高級輸入スポーツカーが、部品だけ取り外された状態で見つかった。犯人らは車を丸ごと盗むのではなく、10回以上にわたって少しずつ部品を取り外す手口を使っていた。
中国メディアの新民晩報などが7日に報じたところによると、車の所有者であるヤオ氏は3月、海外へ出国する際、上海のマンション地下駐車場に赤いスポーツカーを止め、車のカバーをかけていた。約3カ月後に帰国し、友人と車を使おうとしたところ、衝撃的な光景を目にした。
車のカバーを外すと、車は事実上、空っぽの殻だけになっていた。左右のドア、前後のバンパー、ヘッドライト、シートはもちろん、エンジンの主要部品まで、すべてなくなっていた。現場には無理に取り外した痕跡はほとんどなく、専門家が分解したかのような精巧な作業跡だけが残っていた。
通報を受けた警察は、地下駐車場の監視カメラ(CCTV)を分析し、犯行の過程を確認した。映像には、容疑者3人が何度も車を訪れる様子が映っていた。2人が車を分解し、1人が周囲を見張るなど、役割を分担して犯行に及んでいた。盗んだ部品は数回に分けて外へ持ち出し、その後販売したことが調査で分かった。

巧妙だったのは犯行後の行動だ。容疑者らは部品を取り外すたびに車のカバーを再びかけ、遠くから見ると車がそのまま駐車されているように偽装していた。
警察の調べで、容疑者2人には自動車整備業に従事した経歴があり、車の構造や部品の分解に詳しかったことが確認された。
一部の現地メディアは、容疑者らが車の窓が完全に閉まっておらず、車体にほこりが厚く積もっている点を見て、所有者が長期間不在だと判断したと伝えた。これに乗じて約3カ月間に10回以上、地下駐車場に出入りし、部品を一つずつ取り外したとされる。
警察は通報を受けてから24時間もたたないうちに、タン兄弟とヤン容疑者ら3人を逮捕した。3人は現在、窃盗の疑いで刑事拘留されており、警察は盗まれた部品の流通経路と正確な被害規模をさらに調べている。
中国のネットユーザーからは、「地下駐車場にあれほど監視カメラがあるのに、堂々と犯行に及んだのか」、「間抜けな泥棒たちだ」、「車のカバーをかけ直していたという周到さがむしろ恐ろしい」、「長期間気づかなかったことにも驚くが、駐車場のセキュリティにも問題があるのではないか」といった反応が出ている。













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