「プーチンの盟友に最後の審判」…欧州で始まった“政変のカウントダウン”
ヴチッチ大統領、早期総選挙を正式表明
セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領が、近く総選挙の日程を発表すると20日に明らかにした。腐敗などによる退陣圧力を受けてきたヴチッチ氏が先月辞意を表明した後、早期総選挙を正式に発表した。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領および中国の習近平国家主席と密接な関係を持ってきたヴチッチ氏が失脚すれば、欧州内の政治情勢にも変化が訪れるとの見方が出ている。

ヴチッチ氏の辞任と早期総選挙は、長期化した反政府デモによる退陣圧力の高まりを受けたものと解釈される。2024年、工事中だったセルビア北部ノビサドにある駅の屋根が崩落して16人が死亡したことをきっかけに、セルビア全土で反政府デモが続いている。この工事は中国の一帯一路事業の一環であった。デモ隊は政府の腐敗と無能さを批判し、大統領の辞任を要求した。これに対しヴチッチ氏は先月辞意を表明したが、いつ辞任し早期総選挙を行うかについては具体的に言及しなかった。
一部では再任制限規定上、来年の大統領選に出馬できないヴチッチ氏が、自身の所属するセルビア進歩党が議会の多数党であることを利用して、すぐに首相の座に就こうとしているとの見方もあった。セルビアは本来首相に実権がある議院内閣制であるため、ヴチッチ氏が首相になれば引き続き権力を握ることができるという。しかし、ヴチッチ氏はこの日「そのような方法は取らない。国民の支持を得る時にのみ首相になれる」と述べ、こうした指摘を否定した。
ヴチッチ氏は2014年に首相に就任した後、2017年・2022年の大統領選で連続して勝利した。政権運営の過程でロシアと密接な関係を持つ姿勢を示した。2022年にロシアがウクライナに侵攻した後も、ロシア産ガスの輸入を延長するなど国際社会の制裁に参加しなかった。ヴチッチ氏は先月、中国を国賓訪問するなど、欧州の国家指導者の中で目立った親中路線を歩んできた。
ヴチッチ氏以降のセルビアの政治的変化に関心が集まっている。特に親ロシア・親中国の傾向を持つヴチッチ氏が失脚すれば、欧州連合とセルビアの関係が改善されるとの見方が出ている。セルビアは2014年から欧州連合加盟の議論を続けているが、ロシア制裁やコソボ独立、中国との関係設定に関する立場が欧州の多数国と異なるため、事実上交渉が中断された状態だ。親欧州傾向の野党は総選挙に備えて連合を構成し、反政府デモを主導する学生たちとも協力する意向を示している。















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