「UAEでもサウジでもない」なぜイランはクウェートを“新たな標的”にしたのか

最近、米国とイランの武力衝突が再開されて以降、周辺国の中ではクウェートが最も大きな攻撃被害を受けているとされる。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は21日(現地時間)、イラクの独裁者サダム・フセイン政権による侵略の傷痕が今も残るクウェートが、イランにとって最も脆弱な攻撃対象になったと報じた。
実際、先月17日に米国とイランが終戦に関する了解覚書(MOU)を締結するまで、イランは主にアラブ首長国連邦(UAE)とサウジアラビアを集中的に攻撃していた。しかし、停戦が事実上崩壊して武力衝突が再開されてからは、UAEとサウジアラビアをほとんど攻撃せず、代わりにクウェート、バーレーン、ヨルダンを標的としている。イスラエル国家安全保障研究所(INSS)によると、2月28日の開戦から19日までにクウェートを狙ったイランのミサイルとドローンは、計1,318発に上ると推定されている。
主な攻撃対象がこのように変わった理由として、クウェートはイランと地理的に近く、防空網を比較的突破しやすいことが挙げられている。クウェートには、アリ・アル・サレム空軍基地など米軍の主要航空基地があるため、自国を攻撃する米軍戦闘機の基地に損害を与えることが主要な目標になった。戦争初期は、中東の経済・金融拠点であるUAEのドバイとアブダビを攻撃し、世界中に恐怖を与えることが目標だったのに対し、現在は実質的な軍事的脅威を取り除くことが狙いだとの分析だ。
特にクウェート当局は、イランが米軍基地だけでなく、空港や各種石油インフラをはじめ、飲料水の90%を担う電力・淡水化施設まで攻撃したと発表した。これは、米国がイラン国内の鉄道の結節点や橋など、民間インフラにまで空爆対象を拡大したことへの対抗措置とみられている。
FTは「イランからの攻撃の強度と頻度は、戦争前までイランと比較的良好な関係を保っていたクウェートにとって驚くべきものだった」とし、「クウェートは、戦争初期にイランを秘密裏に空爆したバーレーンやUAEのように、イランに対して強硬な態度を取ることを控えていた」と伝えた。















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