2004年に発生した「密陽（ミリャン）女子中学生集団性暴行事件」について、密陽市が謝罪した。
密陽女子中学生集団性暴行事件とは、2004年に密陽の男子高校生44人が、隣接する蔚山（ウルサン）在住の女子中学生1人を密陽に誘い、1年間にわたって性的暴行を加えた事件である。当時、事件に関わった高校生44人のうち10人は起訴され、20人は少年院に送られた。14人は示談による公訴権喪失として処理され、事実上、44人のうち1人も処罰を受けることなく前科記録も残らなかった。
この事件は世間からほとんど忘れ去られていたが、最近になってYouTubeなどで犯人の身元情報が明らかになり、再び注目を集めた。これにより、オンライン上では「地域社会が被害者を保護しなかった」として、密陽市に対する批判的な世論が起こった。
アン・ビョング密陽市長は25日の記者会見で、「この事件で想像できないような大きな苦痛を経験した被害者とその家族、そして傷つけられたすべての方々に心から謝罪する」と頭を下げた。
アン市長は、「同事件は国民に深い傷跡を残し、多くの人々の怒りと悲しみを引き起こしている」と語った。
「振り返ってみると、私たち全員の過ちである」と述べたアン市長は、「大人として子供たちを正しく導くべきだったが、その役割をきちんと果たせなかった」とし、「過ちを反省し、より良い地域社会を作っていく責任があるにもかかわらず、自分や家族、友人は関係ないという理由で、この悲劇に対してきちんとした謝罪や反省ができなかった」と明かした。
そして、「被害者とその家族が経験した苦痛を十分に理解できず、彼らの声に耳を傾けられなかった」とし、「何よりも被害者の人権が尊重され、保護され、以後このような事件が発生しないことを心から願う」と付け加えた。
被害者支援と今後の対策については、「被害者の回復支援のための募金活動と地域社会との協力を通じて、安全で健康な都市作りに全力を尽くす」と明言した。
密陽市の各機関と市民団体、宗教団体は、この事件の痛みを治癒し、傷を癒す目的で自発的な支援活動を計画しており、宗教団体は、被害者のための合同法要と祈祷会を準備中だという。
最後に、アン市長は、「被害者とその家族に改めて謝罪する。真の反省を通じて、安全で健康な都市を作っていきたい」とし、「国民の皆さんも、被害者の日常生活への復帰と密陽市の自浄努力に関心を持ち、助けてほしい」と頼んだ。
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