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2025年05月14日水曜日
ホームニュース安酒求めまたも大量死...インド貧困層を襲う、メタノール入り「死の酒」で住民21人死亡・重体10人

安酒求めまたも大量死…インド貧困層を襲う、メタノール入り「死の酒」で住民21人死亡・重体10人

引用:ICON INDIA
引用:ICON INDIA

インドで、違法製造の「密造酒」により住民21人が死亡した。

14日(現地時間)、AFP通信や米CBSニュースなどの報道によると、最近インド北部のパンジャーブ州アムリトサル近郊の7つの村で、密造酒を飲んだ住民21人が死亡し、さらに10人が病院に搬送されて治療を受けているという。そのうち4人は重体だとされている。また、インドのPTI通信によれば、被害者らは今月11日から12日にかけて密造酒を飲んだ後、嘔吐の症状を訴え始めたということだ。

パンジャーブ州警察庁のガウラヴ・ヤダヴ長官はX(旧ツイッター)で、違法酒類流通組織の首謀者を含む9人を逮捕したと発表。さらに「オンラインで購入されたメタノールが偽酒の製造に使われていたことが確認された」と明らかにした。ただし、現地警察は密造酒のどの成分が死者を出したのかについては詳しく説明していない。

インドでは農村部や低所得層が多い都市部を中心に、安価な酒の需要が高く、住民が違法に製造された偽酒を飲んで死亡する事件がたびたび発生している。昨年10月には東部ビハール州で偽酒を飲んだ住民25人が死亡し、2019年2月には北東部アッサム州でも同様の事件が発生し、155人が命を落とした。

密造酒の業者は政府に税金を納めず、貧困層に対して安価に酒を販売することで利益を得ているとされる。インドで違法に流通している密造酒の多くはメタノールなどの化学物質が混入しており、誤って摂取すると失明や肝障害を引き起こすだけでなく、死に至ることもあるという。

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