
ドイツのフリードリヒ・メルツ首相とインドのナレンドラ・モディ首相は12日(現地時間)、国防・エネルギー・技術など幅広い分野での協力を強化することで合意した。あわせて、インド国籍者を対象にドイツの空港での乗り継ぎビザを免除する制度の導入も正式に発表された。
メルツ首相は大規模な経済代表団を率い、12日から2日間の日程でインドを国賓として訪問した。昨年5月の就任以来、同首相によるアジア訪問は初となる。今年は両国の戦略的パートナーシップ締結25周年、国交樹立75周年の節目に当たる。
両首脳はグジャラート州ガンディナガルで会談を行い、国防協力や高等教育のロードマップ、重要鉱物および半導体エコシステムに関する共同声明、インド太平洋をめぐる二国間対話など、計19件の協定および覚書(MOU)に署名した。
安全保障協力の強化で一致したものの、注目されていた80億ユーロ(約1兆4,800億円)規模の潜水艦購入契約については、正式合意には至らなかった。契約が成立すれば、ドイツ企業がインド国営造船所と協力してインド海軍向けに潜水艦6隻を建造することになる。これはインドにとって、老朽化したロシア製潜水艦の更新とドイツの高度な防衛技術の確保を意味する。
今回の訪問は、欧州連合(EU)とインドの首脳会談を2週間後に控えたタイミングで行われた。モディ首相は、交渉開始から18年が経過したEUとの自由貿易協定(FTA)を今月末までに妥結させる考えを示した。27日には、EUのフォン・デア・ライエン欧州委員長らがインドを訪問する予定だ。
両首脳は「目前に迫ったEU・インド首脳会談の主要な成果としてFTA締結を支持する」とし、貿易の促進が両国経済に一層の活力をもたらすと強調した。
外交面では「自由で開かれたインド太平洋」と「ルールに基づく国際秩序」への意志を再確認した。また、イラン政府による反政府デモへの弾圧を共に非難し、ウクライナやガザ地区の情勢についても懸念を表明した。
メルツ首相はグジャラート州アーメダバードから日程を開始。会談に先立ち、両首脳はマハトマ・ガンディーのサバルマティ・アシュラムを訪れた。訪問2日目の13日には「インドのシリコンバレー」と呼ばれるベンガルールを訪れ、独ボッシュの事業所やインド科学研究所(IISc)を視察する予定だ。
















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