
アメリカの最新鋭ステルス戦闘機F-35が、中核となるレーダーを搭載しない状態で軍に引き渡されているという報道が波紋を呼んでいる。11日、米軍事専門メディアなどは、米軍が先週、次世代アクティブ電子走査アレイ(AESA)レーダー「AN/APG-85」を欠いたF-35戦闘機を受領したと報じた。
この事実は、米国防専門誌の報道を通じて初めて明らかになった。報道によると、ノースロップ・グラマンが開発中の次世代レーダー「AN/APG-85」は、現行のAN/APG-81に比べて探知距離や電子戦能力、解像度が大幅に向上しているが、開発スケジュールの遅延とコスト増により、納品に支障が生じているという。
本来、昨年から米空軍に引き渡される機体は、この新型レーダーを搭載するために機体前部の構造が変更されていた。しかし、肝心のレーダー供給が間に合わず、昨年6月以降に供給された新型のF-35は、機体前部の重量とバランスを維持するために鉄塊のような「バラスト(重り)」を装着して納品されたとされる。
つまり、新型F-35が一時的に「視覚を欠いた戦闘機」として運用されている格好だ。これについて軍事専門メディアは、編隊内の他の機体がレーダーを装備していれば、高度なデータリンクを通じて情報を共有し、任務を遂行することは可能であると分析している。一方で、戦術的な柔軟性が制限されることは避けられず、完全に「無用の長物」ではないにせよ、性能低下は否認できない事実だと指摘した。
なお、日本を含む海外に輸出されるF-35については、従来型のAN/APG-81レーダーを使用する設計となっているため、今回の納品遅延の影響は及ばないものとみられている。
















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