
米国とイランの休戦にもかかわらず、イスラエルはレバノンは合意の対象外だとして、同国への攻撃を拡大する構えを強めている。
AFP通信やCNNなどによると、イスラエルは米国とイランの2週間の休戦が発表された8日、レバノン全域に空爆を実施した。
レバノン保健省は同日、首都ベイルートを含む各地に対するイスラエルの大規模空爆で、少なくとも182人が死亡し、890人が負傷したと発表した。英紙ガーディアンは、死者を少なくとも254人、負傷者を837人と集計している。
保健省は、これらの数字は暫定値であり、現時点で確認された情報を反映したものだと説明している。
イスラエルの空爆で多数の死傷者が出たことで、休戦は初日から揺らいでいる。
米国とイランが2週間の休戦に合意した直後、レバノンが新たな火種として浮上した。イランは、イスラエルによるレバノン空爆を理由にホルムズ海峡を再び封鎖すると表明し、地域の緊張は改めて高まった。さらに、イランは休戦条件にレバノンに対するイスラエルの攻撃停止も含まれていると主張したが、米国とイスラエルはこれを否定している。
レバノンのナワフ・サラム首相は9日、この日を国家哀悼の日に定めたうえで、今回の攻撃により数百人の非武装の民間人が被害を受けたとして、イスラエルの空爆を非難した。
サラム首相はまた、事態の悪化を食い止めるため、アラブ諸国や国際社会との接触を続けていると明らかにした。
国連も懸念を強めた。
国連の報道官によると、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、レバノンに対するイスラエルの継続的な攻撃が休戦に深刻な脅威を及ぼしているとして警戒感を示した。
国連の報道官は同日の声明で、レバノンで続く軍事行動は休戦合意と、この地域の持続的かつ包括的な平和に向けた取り組みに深刻な脅威となっているとしたうえで、事務総長はすべての当事者に対し、敵対行為を直ちに停止するよう改めて求めたと伝えた。
一方、レバノン保健省は7日時点で、イラン戦争の勃発以降、レバノンでは少なくとも1,739人が死亡し、5,873人が負傷したとしている。
















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