
ロシアのドミトリー・メドベージェフ前大統領(現安全保障会議副議長)は4月30日、核戦争は現実に起こり得るとの認識を示した。
タス通信によると、メドベージェフ氏はこの日、教育マラソン形式のイベントで、自身が強硬な調子で核戦争に言及すると批判されることが多いとし、「残念ながら、それは実際に起こり得る。これを理解できない者は夢想家か愚か者だ」と語った。
その一方で、「そのような事態は避けたい」とも述べ、「現在の世界情勢は第1次世界大戦前、見方によっては第2次世界大戦前の状況に似ている。残念ながら、地域紛争はしばしば世界規模の対立へと発展する」と警告した。
中東情勢については、短期間で収束することはないとの見方を示したうえで、「多くの国や勢力が紛争の長期化に利害を有している。中東の人々が苦しんでいてもなお、火に油を注いでいる」と主張した。
さらに、「米国はイランが核兵器の保有に固執していると主張しているが、ロシアにはそれを裏付ける証拠が一切ない」と指摘した。あわせて、「国際関係において交渉術はほとんど効力を持たず、地政学的問題には通用しない。一部の問題が解決されたとしても、根本的な解決策は見いだせない」との認識を示した。
欧州を巡っては、「現在の西側との関係はロシアの存立が懸かった問題だが、今後の展開はまったく予測できない」とし、「欧州の指導者たちは、ロシアとの戦争は避けられないとする根拠のない主張を繰り返している」と批判した。
また、「敵はウクライナだけではない。数十の西側諸国がロシアとの戦争に直接関与している」と訴え、「攻撃目標を定め、敵にさまざまな武器を供与し、事実上、敵の作戦を指示している」と指摘した。
米ロ関係については、「米国はロシアの主要な地政学的競争相手だが、本質はそこにはない」と反論したうえで、「米国の核弾頭はロシアを狙い、ロシアの核弾頭は米国を狙っている。これこそが両国関係の基盤を決定づける核心である」と言い切った。
米国のドナルド・トランプ大統領と欧州との最近の対立にも触れ、「関係がどう展開するかを見るのは実に興味深い」としたうえで、「米国が引き起こす不和は最終的にロシアの勝利で終わる」と強調した。
そのうえで、「大統領を拉致し、紛争を引き起こす国が、いかなる状況下でも有効な仲介役を果たせるはずがない」と述べ、1月のベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を巡る一件や、米国によるイラン空爆を念頭に、米国を遠回しに批判したものとみられる。
















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