
米国のドナルド・トランプ大統領は10日、米国の終戦案に対し、イラン側から受け入れ難い内容の回答が届いたと明らかにした。トランプ大統領は同日午後、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、イランのいわゆる代表者らから届いた回答を読んだが、気に入らず、完全に容認できないと投稿している。これに先立ち、両国が1ページの終戦に関する了解覚書(MOU)の締結に近づいたとの報道があり、イラン国営メディアも同日、仲介国パキスタンを通じて回答を伝達したと報じていた。だが、トランプ大統領が反発したことで、不安定ながら維持されていた休戦が崩れる恐れも強まった。
トランプ大統領は、先月から続くイランとの休戦維持や協議継続の可否については、今回の投稿で直接触れなかった。8日にホワイトハウスで記者団に対し、その日の夜にも書簡を受け取るだろうと語っていたものの、イラン国営IRNA通信は10日になって、パキスタンを通じて回答を渡したと伝えた。米国は、核兵器の原料となるウラン濃縮を20年間停止する案や、ホルムズ海峡での自由な航行の保証などを提案したとみられる。ホルムズ海峡の封鎖下で局地的な戦闘が続くなか、協議は頓挫の瀬戸際に追い込まれ、イラン情勢は再び重大な局面に差しかかっている。
ウォール・ストリート・ジャーナルは同日、イランが複数ページに及ぶ回答の中で、戦闘の停止とホルムズ海峡の段階的開放を提案したと報じた。米国がイラン船舶や港湾に対する封鎖を解除するのに合わせ、ホルムズ海峡を通る商船の航行を段階的に認める考えを示したという。最大の争点である核問題を巡っては、今後30日間の協議を求めたとされる。イランは高濃縮ウランの一部を希釈し、残りを第三国へ移送する案も示したが、交渉が決裂した場合や、米国が将来合意を破棄した場合には、それを返還される保証が必要だと主張したと伝えられた。さらに、核施設の解体要求は拒否し、ウラン濃縮の制限期間についても、米国側が提示した20年より短い期間を望んでいるもようだ。
一方、トランプ大統領は同日の別の投稿で、イランは47年間にわたり米国と世界を相手に時間稼ぎを続けてきたと批判し、もはや笑って済ませられる話ではないと書き込んだ。CNNは、イラン側の回答を受けた後、トランプ大統領がイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と電話会談したと伝えている。ネタニヤフ首相もCBSの番組に出演し、イランとの戦争はまだ終わっていないとの認識を示した。米国のマイク・ワルツ国連大使は同日のABCテレビのインタビューで、大統領は敵対行為に戻る前にあらゆる外交の機会を与えていると説明した。そのうえで、トランプ大統領はイランへの攻撃再開に向けた準備も確実に整えているとの見方を示している。
















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