
CNNは1日(現地時間)、世界最大の原油埋蔵量を誇るベネズエラで、ガソリン不足のため重機が動かせず、救助隊や住民が素手でがれきを掘り起こして生存者を捜索していると報じた。
強い地震の発生から1週間がたった現地では、救助活動が難航している。倒壊した建物のがれきを撤去するには掘削機などの重機が必要だが、燃料不足で稼働できない。このため、救助隊員や住民はつるはしやシャベル、さらには素手でコンクリートのがれきを取り除き、一人でも多くの命を救おうと懸命の作業を続けている。
ベネズエラは約3,030億バレルの原油埋蔵量を有し、世界最多を誇る。一方で、政治の混乱や経済危機が長期化し、インフラへの投資が十分に行われなかったことから、原油生産の低迷が続いている。原油の大半が精製の難しい超重質油であることに加え、過去の国有化政策も生産量の急減につながったと指摘されている。
さらに、左派ポピュリズムと強硬な反米路線が結び付いた「チャビスモ」政権下で建設された質の低い公営住宅が、今回の被害を拡大させたとの見方も出ている。2011年以降、ベネズエラのウゴ・チャベス前大統領が無償で供給した71~82平方メートルの低所得者向け住宅約526万戸が全国で建設され、特に193戸が建ち並んでいた「チャベス村」は、今回の地震で大半がもろくも崩れ落ちた。
政府の不十分な災害対応に対し、住民の不満は高まっている。被災地を訪れたベネズエラのデルシ・ロドリゲス暫定大統領に対し、住民の一人が「出て行け」とやじを飛ばす場面もあった。追い打ちをかけるように、倒壊した建物から貴重品を盗んだ公務員4人が逮捕され、住民の怒りは一層強まっている。
政府は被害状況の公表に消極的であるにもかかわらず、この日時点の死者数は前日から352人増え、2,295人となった。遺体安置所で1日に約400体の遺体を処理している医療関係者は、「実際の死者数は3倍以上に上るだろう」と証言している。
死者が増え続ける中、ベネズエラ政府は同日午後6時から1週間の国家哀悼期間に入ると発表した。













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