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【EV】電気自動車からハイブリッド車へトレンドシフト?米大統領選の影響で現代自動車がハイブリッド車増産に踏み切る

川田翔平 アクセス  

引用=現代自動車

韓国の自動車大手である現代自動車・キアがハイブリッド車の増産体制に入る準備を進めている。電気自動車の「キャズム(大衆化前の一時的な需要減少)」や米大統領選挙など、内外の不確実性が高まっているためである。これにより、現代自動車とキアは電気自動車だけでなく、同時にハイブリッド車の生産を増やす「ツートラック戦略」に方向を転換した。

「ハイブリッド車の大量生産を検討」

31日、関連業界によると、現代自動車・キアは、米ジョージア州に建設中の電気自動車工場「現代自動車グループ・メタプラント・アメリカ」(HMGMA)でハイブリッド車を大量生産する案を検討中である。当初は電気自動車のみを生産する予定であったが、市場状況が急変したため、ハイブリッド車を並行生産することに戦略を変更した。韓国国内工場に続き、米現地でもハイブリッド車の増産体制を稼働させるということである。

現代自動車のイ・スンジョ企画財経本部長(専務)は、25日の第2・4四半期経営実績カンファレンスコールで「米国のインフレ減少法(IRA)縮小と電気自動車のキャズムが重なると、現代自動車の強みである柔軟な生産を基にハイブリッド販売量を大幅に増やす計画を検討している」と述べた。

引用=現代自動車グループ

共和党大統領候補であるドナルド・トランプ前大統領が北米産電気自動車に最大7500ドル(約110万円)の税額控除の縮小を公言し、電気自動車市場が萎縮するとの観測が出ている中、現代自動車は逆にハイブリッド車の生産比率を拡大し、さらなるシェア拡大を目指す攻撃的な戦略を立てた。

業界関係者は「現代自動車・キアは、他の企業とは異なり、ガソリン・ディーゼルなど内燃機関車からハイブリッド車、電気自動車、水素電気車に至るまで、すべての種類のパワートレインを生産することができる」と述べ、「このような強みを生かし、電気自動車のキャズムを克服する踏み石としてハイブリッド車の増産に積極的に取り組むという戦略である」と語った。

電気自動車とハイブリッド車のツートラック戦略

現代自動車・キアのツートラック戦略はすでに成果を上げている。現代自動車は第2・4四半期に売上高45兆206億ウォン(約5兆円)、営業利益4兆2791億ウォン(約4700億円)、当期純利益4兆1739億ウォン(約4600億円)(非支配持分を含む)を記録した。売上高は前年同期比6.6%増加し、営業利益は0.7%増えている。売上高と営業利益はともに四半期ベースで史上最高値を更新した。同期間、キアも売上高27兆5679億ウォン(約3兆円)、営業利益3兆6437億ウォン(約4000億円)、当期純利益(非支配持分を含む)2兆9566億ウォン(約3300円)を達成した。売上高は前年同期比5%増加し、営業利益は7.1%増加した。この中で営業利益は四半期ベースで史上最高規模である。これにより、現代自動車・キアの第2・4四半期合算売上高は72兆5885億ウォン(約8兆円)、営業利益は7兆9228億ウォン(約9000億円)に達した。営業利益率の高騰も注目される。現代自動車の第2・4四半期営業利益率はテスラ(6.3%)より3.2ポイント高い9.5%である。キアはグローバル完成車業界最高水準の13.2%にまで引き上げた。

引用=現代自動車グループ
引用=現代自動車

ウォン・ドルの為替レートが上昇するなど、海外販売が多い現代自動車・キアにとって有利な為替環境が続いている側面もあるが、高収益車種の販売比率が以前より高くなったことで、史上最高の実績を達成できたとの分析がある。電気自動車はまだバッテリー価格が高いため収益性が低く、最近では販売量も停滞しているが、収益性の高いスポーツユーティリティ車(SUV)やハイブリッド車中心に販売量が増加し、史上最高の実績を支えた。現代自動車の第2・4四半期の全世界ハイブリッド販売は12万2421台で前年対比26.4%急増し、貢献した。一方で同期間の電気自動車販売は5万8950台で24.7%減少した。

今後、現代自動車・キアは事実上すべての車種にハイブリッドモデルを展開する計画である。ハイブリッドモデルがないジェネシスも早急にハイブリッド車を投入する目標を持っている。早ければ年末に発売される現代自動車の新型ペリセイドも初めてハイブリッドモデルを投入する方針である。現代自動車・キアの関係者は「ハイブリッド、プラグインハイブリッドなど電気自動車以外の環境に優しい車両ラインアップを通じて急変する市場に柔軟に対応し、安定した販売と利益を維持している」と強調した。

川田翔平
editor@kangnamtimes.com

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