
インドの高速道路で男女が過度なスキンシップをとっている動画がオンライン上で拡散され、その当事者らが政党関係者と教師だったことが明らかになり、世間の怒りを買っている。
現地メディアNDTVやNews24は、高速道路の監視カメラに写っていた男女の映像の一部とともに、26日(現地時間)にこのニュースを報じた。
報道によれば、この映像は今月21日頃からSNSなどで急速に拡散されているという。撮影されたのは13日で、場所はインド中部マディヤ・プラデーシュ州のマンドソール近く、デリーとムンバイを結ぶ8車線の高速道路上だったとされている。
映像では、白い乗用車が高速道路の路肩に停車し、後部座席から女が、前部座席から男がそれぞれ車道に降りる様子が確認できる。高速道路には大型トラックなどが行き交い、非常に危険な状況だった。
この男女は急ぐようにスキンシップを始めた。周囲を警戒していた男性は、女を連れて車の反対側のより安全な場所に移動し、再びスキンシップを始めた。この様子は監視カメラにはっきりと記録されていた。
地元警察は車両を照会して所有者を追跡し、男が「マノハルラル・タカド」という名のインド人民党(BJP)所属の政党関係者であることを確認した。公然わいせつ、公道交通妨害などの容疑で25日に男を逮捕した。
報道が出た直後、男の居住地であるマンドソールのBJP地域組織は、「彼は重要な役職に就いておらず、党員は誰でもなれる」とし、政党との直接的な関係を否定した。
ただし、男性の妻は同じ党に所属しており、マンドソール第8区の「パンチャーヤト委員」であると伝えられている。パンチャーヤトとは、5人で構成される委員会で、インドの最も小さな単位の地方自治体を指し、「草の根民主主義」の象徴とされる村の自治機関である。
警察は、今回の件に関与した女の身元も確認したとしながらも、詳細は公表していない。しかし、報道によると、男の妻ではなく、同じ地域の公立学校に勤務する教師であるとされている。このため、「女側の人事異動のために男が政治的な影響力を行使したのではないか」という疑惑も浮上している。