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【安全 VS 低コスト】ウェイモ累計1000万回で先頭独走も「1台のコストが高すぎる」マスク氏がテスラ低コスト戦略で挑戦状

梶原圭介 アクセス  

グーグルの親会社傘下の自動運転企業ウェイモが、累計有料ロボタクシー運行回数1,000万回を突破し、先頭走者としての地位を確固たるものにしている。こうした中、テスラがロボタクシー市場に参入し、競争がさらに激化する見通しだ。

引用:現代自動車
引用:現代自動車

31日(現地時間)、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、ウェイモの累計ロボタクシー運行回数が最近1,000万回を超えた。2023年末に100万回を突破し、昨年末には500万回に達した後、半年も経たずに2倍以上に増加した。WSJは、このペースでいけば今年中に2,000万回以上の運行が達成されると予測した。

最近のグーグル開発者会議で、ドミトリ・ドルゴフ ウェイモ共同最高経営責任者(CEO)は、「これこそが指数関数的な拡張だ」と強調した。テケドラ・マワカナ共同CEOは「1年後に振り返れば、今のこの瞬間がただの始まりに過ぎなかったことが分かると確信している」とし、「ウェイモの成長は、会社全体の複合的な進展の直接的な結果だ」と語った。

ウェイモはこれまでに無事故で5,000万マイル(約8,000万km)以上を走行し、安全性を実証している。これは米国を約2万回横断する距離に相当する。 

ウェイモの自動運転タクシーは現在、米国のフェニックス、ロサンゼルス、サンフランシスコなど一部の都市で利用可能で、市民や観光客の間で高い人気を博している。また、ウェイモは新たな地域への進出も加速している。年初にはウーバーとのパートナーシップを通じてテキサス州オースティンに進出し、今夏にはアトランタでサービスを開始する予定だ。このほか、マイアミとワシントンD.C.でもサービスを展開する計画で、現在はボストン、ナッシュビル、ニューオーリンズ、ダラス、ラスベガス、サンディエゴなどで地図データを収集している。最近ではオーランド、ヒューストン、サンアントニオでもテストを開始すると発表した。海外では唯一、東京でデータ収集を行っている。

ウェイモは2023年、サンフランシスコで限定的に有料自動運転サービスを開始し、昨年には全面開放した。ウェイモはサンフランシスコの観光名所の一つとされるほど人気を集めている。配車サービスのウーバーやリフトの料金の方が通常は安価だが、ウェイモはチップが不要なため、最終的な費用はほぼ同じだ。

最近では需要が急増し、運行車両が不足しているとされている。ウェイモは車両数を継続的に増やした結果、現在サンフランシスコでは600台以上のサービスを提供しており、待ち時間が短縮されたと説明している。特にアーリーアダプターが多く集まるシリコンバレーの一部地域でサービスを拡大した。

ウェイモブームが巻き起こっているサンフランシスコ・ベイエリアでは、空港までロボタクシーを利用したいという声も多く上がっている。ウェイモはサンフランシスコ国際空港の地図を作成中だが、市外ではまだ運行していない。ただし昨年、サンフランシスコ周辺の高速道路で一般人向けの自動運転サービス提供について規制当局の承認を受けた。またフェニックスではすでに空港から市内までロボタクシーを運行している。

かつてはウーバーやリフトも自動運転車の開発に取り組んだが、断念した。ゼネラル・モーターズ(GM)も自動運転事業「クルーズ」から撤退する方針を示している。現在、ウェイモが業界をリードしており、米国で唯一商業ロボタクシーを運行している企業である。しかし、数年前から予告されていたテスラのロボタクシーサービスが、数週間以内にオースティンで開始される予定で、自動運転競争が本格化する見通しだ。

ウェイモとテスラのロボタクシーは技術的な面で大きく異なる。テスラはカメラと人工知能(AI)に基づくモデルを使用しているのに対し、ウェイモはAIに加え、精密地図、各種センサー、乗客からのフィードバックに基づいたシステムを運用しており、コストがはるかに高い。またウェイモはこれまでに自動運転技術の開発に数十億ドルを投じてきたが、依然として収益は出ていない。昨年、ウェイモは56億ドル(8,039億6,589万円)の投資を誘致し、ウェイモを傘下に持つアルファベットの「その他の事業部門(Other Bets)」は44億ドル(6,316億8,748万円)の損失を記録した。

さらに、ウェイモはロボタクシー専用の車両を保有しているのに対し、テスラは個人が使用していない間に自社車両をロボタクシーとして運用することを最終目標としている。

マスク氏は、テスラがより低コストでウェイモに追いつくことができると自信を示している。彼は「ウェイモの問題は、1台の車にかかるコストが高すぎることだ」と指摘した。

ただしウェイモの経営陣は、コストよりも安全性を最優先すると強調している。マワカナ氏は「コストではなく、安全が最優先だ」と述べ、「自動運転車の実現にはさまざまな方法があるが、実際に実現したのは私たちだけだ」と語った。

梶原圭介
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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