ロシアのチェチェン共和国に属する特殊部隊「アフマト」に、韓国人を含む外国人兵士が参加しているとの発言が注目を集めている。部隊の国際化が進む中、志願兵としてさまざまな国の出身者が加わっているという。
現地時間6月30日、アフマト司令官のアプティ・アラウディノフ氏はロシア国営通信『RIAノーボスチ』のインタビューで、「当初は全員がチェチェン人だったが、作戦が長期化する中で部隊は国際的な構成へと変化した」と語った。韓国人のほか、日本人や中国人の志願者もいると明言している。

アラウディノフ氏によれば、現在アフマトの構成は約50%がロシア人、25%がチェチェン人、残る25%が他国出身者という。ただし、韓国人兵士の人数や身元など詳細は明かされていない。彼はまた「部隊の精神性を象徴する新たな旗を作成し、正教会とイスラム教の調和を図った」とも述べた。
チェチェンのアフマト部隊は、過去に拷問や殺害などの残虐行為でも知られ、「悪魔の部隊」と揶揄されることもある。専門家らはこの動きを、ロシア軍が人員不足を外国人傭兵で補おうとする戦略の一環と分析している。

なお、ロシア軍に韓国人が参加しているという主張は今回が初めてではない。2023年には「キンジェル」と名乗る韓国出身の男性が、ウクライナ東部でロシア側として戦闘に参加しているとするインタビュー映像が公開された。彼はドネツクの国際旅団「ピャトナシュカ」に所属していたと述べている。
注目の記事