中国で、屋台店主が道路に溜まった雨水を使って食器を洗う姿が撮影され、ネット上で怒りと驚きが広がっている。問題の動画には、ビニール容器や金属トレイを路面の雨水に浸して洗う様子がはっきりと映っていた。
さらに別の鴨焼き屋台では、料理を盛るトレイを雨水で洗っている現場も目撃されている。

中にはフードトラック運営者が、汚れた雨水で調理スペースや調理器具を念入りに拭き取っているという証言も出ており、その衛生状態には戦慄すら感じる。
背景にあるのは、近年まれに見る中国南部の「30年ぶりの大洪水」だ。豪雨によって各地の道路が水浸しになり、一部の屋台ではこれを「天然の洗浄水」として活用するという常識破りの行動が相次いでいる。
このような映像がSNSで急速に拡散される中、中国のネットユーザーからは「絶対に食べたくない」「不衛生すぎる」など、怒りに満ちた声が続出している。
一方で「ちゃんと洗っているだけ他よりマシ」といった、現実離れした擁護コメントも登場。「川の水で洗って環境汚染している店よりは良心的」などという「斜め上」の比較も見られた。
屋台という形態上、水道インフラの未整備が原因との見方もあるが、食品を扱う業種である以上、最低限の衛生管理は不可欠だという指摘が専門家の間でも強まっている。
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