
米アリゾナ州にあるグランドキャニオン国立公園のノースリム(北側)で、歴史的建造物「グランドキャニオンロッジ」が山火事により焼失したと公園当局が発表した。AP通信が14日、報じた。
同通信によると、公園管理者のエド・キーブル氏は13日朝の会議で、ノースリムで唯一の宿泊施設である同ロッジが火災により消失したと明らかにした。
焼失した建物は50棟から80棟に上り、ロッジのほか、ビジターセンター、給油所、排水処理施設、管理棟、一部の職員宿舎などが含まれる。
ノースリム周辺では「ホワイトセージ火災」と「ドラゴンブラボー火災」と呼ばれる2件の山火事が発生しており、このうちドラゴンブラボー火災がロッジを含む施設群に被害を与えた。
公園当局によれば、高温、低湿度、強風が重なった影響で、火災の延焼面積はおよそ20平方キロメートルに達したという。
ノースリムに配置されていた消防士や、峡谷内にいた登山者は週末に避難した。
当局は火災に加え、排水処理施設の焼失によって塩素ガスが発生した可能性があるとして、観光客や住民に警戒を促している。
米疾病対策センター(CDC)によると、塩素ガスは空気より重く、大量に吸入すると視界不良、粘膜の刺激、呼吸器障害などを引き起こすおそれがある。
火災は現在、グランドキャニオンの東部および北部にかけて急速に拡大している。火の勢いはバーミリオンクリフ地域に向かって下り坂を進んでおり、消防隊は延焼を抑えるための緩衝地帯の設置を検討している。
ノースリムに配置されていた消防士や、峡谷内にいた登山者は週末に避難した。
公園当局は火災に加え、排水処理施設の焼失によって塩素ガスが発生した可能性があるとして、周辺住民に注意を呼びかけている。
米疾病対策センター(CDC)によると、塩素ガスは空気より重く、大量に吸い込むと視界不良や粘膜の刺激、呼吸器障害を引き起こすおそれがあるという。
火災は現在、グランドキャニオン東部および北部にかけて急速に拡大している。火の勢いはバーミリオンクリフ地域に向かって下り坂を進んでおり、消防隊は延焼を防ぐための緩衝地帯の設置を検討している。
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