
「財布をなくした」と通行人に近づき、金を借りて回っていた40代男性が警察に逮捕された。
京畿道(キョンギド)・南楊州(ナミャンジュ)南部警察署は、詐欺などの容疑で40代のA容疑者を拘束送致したと発表した。
A容疑者は昨年8月から今月まで、ソウル・江南(カンナム)地域や京畿道(キョンギド)・南楊州(ナミャンジュ)などで通行人に近づき、金を借りて返済しなかった容疑を受けている。
捜査の結果、A容疑者は主に若い女性に近づき、身分証と連絡先を示した上で「出張中だが交通費がない」、「突然財布をなくした」、「家の鍵がかかってしまい、緊急に対応が必要だ」などと同情を誘い、被害者から金をだまし取っていたことが判明した。
これまでに確認された被害者は12名で、被害総額は1億2,000万ウォン(約1,192万円4,063万円)を超えているという。
被害者の大半は10万ウォン(約9,937円)前後の被害だったが、一部の被害者は追加で金を貸せば返済すると騙され、1,000万ウォン(約99万3,656円)を超える金を貸したとされる。
20代男性のB氏は、A容疑者に最初に金を貸した後、「もう一度だけ助けてくれれば、以前借りた分も含めて全額返済する」というA容疑者の言葉を信じ、継続的に金を貸し続けた結果、最終的には借金までして7,000万ウォン(約695万5,593円)相当の被害を受けたという。20代女性のC氏も、同様の手口で2,300万ウォン(約228万5,832円)を貸したとされる。
警察は最近、南楊州市(ナミャンジュシ)好坪洞(ホピョンドン)と平内洞(ピョンネドン)周辺で関連通報が相次いだことから捜査に着手。A容疑者を追跡し、逮捕・拘束した。
警察関係者は「初対面の相手に金を貸すのは常識的に理解し難いが、被害が発生したのは紛れもない事実だ」とし、「A容疑者逮捕後も関連通報が続いており、被害者数がさらに増える可能性がある」と述べた。
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