
イギリスでBMWを盗み逃走していた20代の男2人が、警察の追跡を受ける中で高齢者施設に衝突し、入居者2人が死亡する事故が発生した。彼らが運転していた車は時速160キロを超える猛スピードで走行し、建物に突っ込んで天井を崩壊させるなど甚大な被害をもたらした。
27日(現地時間)、英紙「ザ・サン」などによると、事件は7月10日、英北東部サンダーランドの高齢者施設「ハイクリフ・ケアホーム」で発生した。運転していたサム・アスガリ=タバル(21)とリース・パリッシュ(21)は、同日午後9時20分ごろ、ニューカッスルのフェンハム地区で車を売ろうとしていた女性に「試乗させてほしい」と言い、女性を乗せたままBMWを発進させ、そのまま逃走した。わずか15分後、警察の追跡を受けていた車は時速約160キロに達し、制御を失って施設に突入した。
公開された映像には、車が芝生を突っ切って宙に浮き上がり、建物に激突する瞬間が映っている。衝撃で車の後部が宙に跳ね上がり、埃と破片が四方に飛び散った。現場の写真では、施設の外壁に大きな穴が開き、崩れたレンガやガラス片の中に倒れた家具が散乱していた。
引用:ザ・サン^@@^
この事故で80代と90代の女性2人が重傷を負って2日後に死亡し、ほかの入居者8人も病院に搬送された。天井が崩落した際に脊椎を骨折した94歳の入居者は、数か月の入院を余儀なくされたという。
この施設は、約60人の認知症患者を受け入れていた。被害額は少なくとも26万ポンド(約5,200万円)に上り、施設側は41万ポンド(約8,200万円)以上の損失を被ったとされる。
アスガリ=タバルは事故直後に逮捕されたが、パリッシュはその場から逃走した。のちに2人はニューカッスル刑事法院に起訴された。パリッシュは車両窃盗の罪を、アスガリ=タバルは強盗および危険運転致傷の罪を認めている。アスガリ=タバルは、事件当時すでに執行猶予期間中だったことも判明した。
ノーサンブリア警察は、2人の死亡に関しては起訴しない方針を示した。裁判所は2人の判決を11月11日に言い渡す予定で、「相当な期間の実刑が見込まれる」としている。














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