
ベトナムの30代女性が病院を訪れ、遺伝的に男性であることが判明した件が話題を呼んでいる。
27日、VNエクスプレスによると、ベトナム・ハノイ在住の32歳の女性A氏は今年8月、ハノイの病院で診察を受けた際に、先天的に子宮や膣などの生殖器が未発達、または欠損している「ロキタンスキー症候群」の可能性があるとの診断を受けた。
その後、別の病院で精密検査を受けたところ、男性ホルモンであるテストステロンの数値が異常に高いことが判明した。骨盤部のMRI検査でも子宮が確認されず、腹部の内部に隠れた精巣が発見された。その後の染色体検査の結果、A氏の遺伝的性別は男性であることが明らかになった。
ただし、A氏の外見は完全に女性で、乳房の発達もみられた。医師によると、膣が短く狭いため通常の性関係が困難な状態だったという。最終的に、医療チームはA氏を「アンドロゲン不応症候群(AIS)」と診断した。AISは、体が男性ホルモンに反応しないため、遺伝的に男性であっても外見が女性として発達する極めて稀な遺伝疾患である。
A氏は悩んだ末に「これからも女性として生きる」ことを選択した。医療チームは腹腔鏡手術によって腹部にあった2つの精巣を摘出し、自身の皮膚や粘膜を用いた膣形成術を実施し、機能面と見た目の両方を考慮した再建手術が行われたという。
手術後、A氏は女性ホルモンの補充治療を受けながら、外見と内分泌のバランスを保って生活しているとのことだ。














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