
1960年代に米国ペンシルベニア州の教会で発生した9歳少女への性的加害致死事件の真犯人が、約60年を経て特定されたと報じられた。
29日(現地時間)、同州バックス郡地方検察庁と米誌『ピープル』によると、検察は大陪審の調査結果を踏まえ、1962年に同州セント・マーク・ローマ・カトリック教会で発生したキャロル・アン・ドハティさん(当時9歳)殺害事件の犯人が、教会近くに居住していたウィリアム・シュレーダーだと結論づけた。
検察は、大陪審がシュレーダーについて、ドハティさんの死亡に関連し、性的暴力および第一級殺人の罪を犯したと公式に認定したと明らかにしている。
また、数十年前に収集された証拠と新たな捜査技術を組み合わせた結果、シュレーダーが事件に関与していたことを確認したとした。
最近の捜査で、ドハティさんの手に握られていた陰毛のDNAを分析した結果、シュレーダーのものと一致したことが判明した。
事件当時、ドハティさんは本を返却するため自転車で教会を訪れており、その直後に教会前で最後に目撃された。
当日、ドハティさんの父親が教会内の聖歌隊席の下にある窓の下で遺体を発見した。
当時の捜査で、ドハティさんが性的被害を受けた後、ひもで絞殺されていたことが確認された。
警察の取り調べを受けたシュレーダーは、嘘発見器検査に合格しなかったが、虚偽のアリバイを主張するなどして追及を免れた。その後、ペンシルベニア州を離れ、ルイジアナ州に移ったという。
シュレーダーは2002年に死亡したが、義理の息子は昨年のインタビューで、シュレーダーが2度にわたりペンシルベニア州内の教会に少女を誘い込み、性的暴力を加えた際に、口をふさぐ目的で殺害したと自白していたと証言したと伝えられている。
ドハティさんが殺害された当時3歳だった妹ケイ氏は、先週の記者会見で「どれほど時間が経ってもこの傷は癒えなかったが、今回の結論がついに家族に真の終わりと真実をもたらした」と述べた。
さらに「キャロルを再び取り戻すことはできないが、今は彼女が安らかに眠れると思う」と語った。













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