ハンバーガーを丸ごと飲み込んだギリシャ男性、気道が塞がり重体

SNSで流行している「ハンバーガー丸ごと飲み込み」チャレンジに挑戦したギリシャの20代男性が窒息し、命の危険にさらされている。
英紙「ザ・サン」などによると、ギリシャ在住の22歳男性Aさんは今月14日(現地時間)、友人と訪れたファストフード店で「バーガーを丸ごと飲み込むチャレンジ」を試みた。だが飲み込みに失敗し気道が塞がれたという。
目撃した友人らは、Aさんが飲み込んだ直後に動揺し、床に倒れ込んだうえ、柱に背中を何度も強くぶつけながら食べ物を吐き出そうとしていたと話している。呼吸はおよそ2分間止まっていたとみられる。
Aさんはその後、アテネ近郊コロピのゲオルギオス・ゲンニマタス総合病院に緊急搬送された。現在は脳や腎臓を含む複数の臓器が深刻な損傷を受けており、集中治療を続けている。

ギリシャ公共病院労働組合(POEDHN)のミハリス・ジアナコス会長は「非常に危険な状態で、奇跡でも起きない限り日常生活に戻れるかどうかは分からない」と述べた。また、「噛まずにハンバーガーを飲み込む行為自体が極めて危険だ」とし、気道閉塞は数分で不可逆的な脳障害を招くと警告した。
食べ物や異物で気道が詰まった場合、迅速にハイムリック法を実施する必要がある。適切な処置が遅れれば、3~4分で意識が失われ、6分を過ぎると脳死に至る可能性が高まる。
警察は、Aさんがチャレンジに参加することになった経緯や、誰かにそそのかされた可能性があるかどうかを調べるため、店内の防犯カメラ映像を解析する方針である。
危険なSNSチャレンジが原因となる事故は後を絶たない。今月3日には、コロンビアのクラブで「飲酒チャレンジ」に挑戦した23歳女性が倒れて死亡した。また先月には、TikTokで流行していた「スプレー吸引」チャレンジを試した12歳の英国少年が命を落とした。
専門家は「SNSで流行するチャレンジを、面白半分で模倣するのは極めて危険だ」と強く注意を呼びかけている。













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