数百年から数千年前、中国の女性たちが用いていたさまざまな避妊方法が紹介された。
香港サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が10日に報じたところによると、中国で最も古い避妊法の一つは「グルン」と呼ばれる薬草の摂取だったという。古代中国の文献には、この植物の葉は蘭のような形をしており、根はキキョウに似ていると記されている。
非常に苦味が強いのが特徴で、古代の記録では「花は咲くが実を結ばない植物」であることから、これを食べると妊娠しないと信じられていた。しかし、実際の避妊効果が現代科学では確認されていない。
物理的な避妊法は戦国時代(紀元前475~221年)に登場した。中国・湖北省中部にある墓の発掘調査の際に、乾燥させた魚の浮き袋で作られた円筒形の物体が見つかり、歴史上最も古い避妊具(コンドーム)と見なされている。

報道によると、当時の中国女性は魚の浮き袋を洗浄して乾燥させ、原始的な避妊手段として使用していたという。ただし、強い臭いがあり使用しにくく、衛生面にも問題があったとされている。
漢代(紀元前202年~西暦220年)には、ジャコウとシカの角を混ぜて作った丸薬が避妊に役立つと信じられていた。記録によると、この薬は肌を滑らかにし、芳香を放つ一方、不妊を引き起こす可能性もあったという。
中国伝統医学では、ジャコウは血行を促進する一方、長期間使用すると子宮内膜に損傷を与え、不妊につながる恐れがあると考えられている。シカの角も過剰に摂取するとホルモンバランスの乱れを招く可能性がある。
唐代になると、シルクロードを通じて西方文明との交流が活発になり、さまざまな避妊法が中国に伝わった。その一つが、ジャコウ(ジャコウジカの香嚢から得られる香料・薬材)と、香辛料・薬材でもあるサフランを混ぜて作った避妊薬である。
中国伝統医学ではサフランが月経を促し、血行を改善すると考えられていたが、避妊や中絶を目的に使用されることもあった。ジャコウやサフランなどを粉末や丸薬の形にした避妊薬は非常に高価で、入手が困難だったと伝えられている。
オタマジャクシから水銀まで…危険な避妊法
効果的で安全な避妊法は極めて高価だったため、多くの女性はオタマジャクシを食べたり、水銀を摂取したりするなど、危険な民間療法に頼っていたとされている。
オタマジャクシは古くから口伝えで広まった民間療法の一つで、これを食べると月経が止まり、妊娠を防げると信じられていた。また、水銀を少量摂取するとエストロゲンの生成を抑制できると考えられていたが、いずれも極めて危険な方法だった。

さらに唐代には、皇帝の後宮にいた一部の側室がジャコウやヒル、アブなどを混ぜた薬を服用していたとの記録もある。この薬は激しい腹痛を伴い、永久的な不妊につながったと伝えられている。
この他にも明代には、出産後の回復期に生きたカタツムリ(淡水の巻き貝)を2匹を食べると避妊効果があると信じた女性がこれを実行し、言葉を失う副作用に苦しんだ末、26歳で死亡したという事例も伝えられている。清代には綿実油が男性用の避妊薬として使用されたこともあった。
SCMPは「現代医学の発展とジェンダー平等の進展により、女性は自らの体をより安全かつ効果的な方法で管理できるようになった」とし、「女性の満足度を重視した避妊製品が登場する中、中国では避妊を女性だけの負担ではなく共同の責任と捉え、精管切除手術を選択する男性も増えている」と伝えた。













コメント0