
埼玉県のラーメン店が、食事中にスマートフォンを使用した客に対し、「返金なしで退店」とする方針を打ち出した。スマートフォンを見ながら食事をして滞在時間が長引いたり、衛生上の問題を招いたりする客には、直ちに退店を求めるという強い姿勢を示した。
● 調味料入れをスマホスタンド代わりに…非常識な行為に「ノーフォンゾーン」宣言
1日、フジニュースネットワーク(FNN)によると、埼玉県春日部市のラーメン店「煮干乱舞」は、店内に厳しい文言の警告文を掲示した。警告文には、「食事中のスマートフォン使用は禁止。ルールを破った場合は、他の客の迷惑になるため退店してもらう。返金はしない」と記されていた。
店主の川田雄一さんがこうした判断を下した背景には、一部の客による不衛生な行為があった。川田さんは「複数の人が使う共用の調味料入れの上に自分のスマートフォンを置き、動画を見ながら食事をする客がいた」とした上で、「調味料入れを個人用のスタンドのように使う行為は、これ以上容認できない」と話した。
また、この店では時間がたつとのびやすい細麺を使用している。「最もおいしい状態で食べてほしい」という店主のこだわりも、今回の方針の背景にある。ただし、料理が提供される前にスマートフォンを見たり、ラーメンの写真を撮ったりする行為は禁止していない。禁止の対象は、あくまで食事をしながらスマートフォンを見る行為に限られる。
● 弁護士「入口に明示していれば、退店を求めても法的な問題はない」
法律の専門家は、このような店側の措置には一定の正当性があるとみている。齋藤裕弁護士は、「飲食店で動画の視聴そのものを禁じる法律はないが、店主があらかじめ入口に『禁止』と掲示していれば事情は変わる」と説明した。
客がその掲示を確認した上で入店した時点で、店主と客の間では「食事中はスマートフォンを見ない」という一種の合意が成立したとみなせるという。そのため、ルールに違反した客に退店を求めることは、店主の正当な権利に当たるとみられる。
常連客の間では、店の判断を歓迎する声が上がっている。ある常連客は「好きな店が不衛生な客によって台無しにならないよう、ルールはきちんと守りたい」と話した。一方で、「個人の自由を過度に制限している」との指摘も一部にある。ただ、飲食店では衛生面や店主の運営方針を尊重すべきだとして、店の判断を支持する声は少なくない。













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