スリッパを履くと生活騒音を減らせるのか

マンションなど、複数の世帯が同じ建物で暮らす共同住宅では、近隣の生活騒音が自宅にも伝わってくる。ただし、音の種類によって不快感の大きさは異なる。
テレビやスピーカーの音のように空気を通じて伝わる「空気伝搬音」や、椅子を少し引いたり、物が床に落ちたりする際に生じる「軽量衝撃音」は、比較的不快感が少ないとされる。こうした音には「残響」がほとんどないためだ。
残響とは、音が発生した後、その振動が周囲の壁や天井、床に反射し続け、響くように聞こえる現象を指す。洞窟で水滴が落ちる音が響いて聞こえるのが、その代表例だ。住宅内で発生する騒音の中でも、激しく走ったり、かかとで強く床を踏んだりすることで生じる「重量衝撃音」は残響が大きいため、強い不快感を与える。
人の脳は、はっきりしない音を聞くと、それを把握しようとして通常より多くのエネルギーを消費する。残響が続くと、脳はエネルギーを消費し続けることになり、低く響くような騒音によって集中力が低下し、疲れやすくなる。
底が厚く、柔らかいスリッパを履くと、スリッパが足と床の間でクッションの役割を果たし、足が床に当たる際に生じる振動や音を吸収する。底の厚さが3センチ以上ある厚手のスリッパの場合、足音による騒音を素足の場合の半分程度まで抑えられる。













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