
128カ国の男性の精子の速さを競う大会が開かれる。男性不妊への関心を高める目的で企画されたもので、優勝者には賞金10万ドル(約1,570万円)が贈られる。
デイリー・メールが27日に報じたところによると、「スパーム・レーシング(Sperm Racing)」の主催者は、今年初めて開かれる大会に1万人以上が応募したと明らかにした。本戦は来月、米サンフランシスコで開かれ、128カ国の男性から提供された精子サンプルが小型トラック上で速さを競う。
主催者は、ここ数十年で精子数が急激に減少しているとの研究結果が相次いでいることから、男性不妊の問題を知ってもらうために大会を企画したとしている。
ただ、今回の大会を「初開催」とする主張がある一方で、昨年4月には米ロサンゼルスで小規模な精子レースが行われていた。当時は大学生2人が賞金1万ドル(約157万円)をかけ、数百人の観客の前で対決する。大型スクリーンや実況解説、体重測定、リアルタイムの順位表も用意され、実際のスポーツ競技のように行われた。

主催者によると、参加申し込みは現在も受け付けており、米国、イラン、イスラエルのほか、北朝鮮からも応募があったという。
本戦に進む128人は、各国から1人ずつ選ばれる。大会は一般的なスポーツと同じトーナメント形式で行われ、1対1の対戦を重ねて優勝者を決める。
参加者が会場を訪れる必要はない。自宅に届いたキットで精子サンプルを採取し、カリフォルニア州に郵送する。
研究者は、提供されたサンプルから精子を取り出し、専用に作られた微小トラックに配置する。精子は約400マイクロメートルの直線コースを進む。細かな塩の粒ほどの距離だ。
レースの様子は顕微鏡で拡大され、オンラインで生配信される予定だ。会場の大型スクリーンには、進行状況や統計、順位表がリアルタイムで表示される。
視聴者は、参加者の健康データも確認できる。体組成や生体指標などが公開され、一般的なスポーツ観戦のように応援する参加者を選べるという。
最初にゴールラインを通過した精子の提供者が優勝となり、賞金10万ドルを受け取る。
研究では、男性の平均精子数はこの半世紀で50%以上減少したとされる。肥満や運動不足、慢性疾患などが要因とみられている。
先進国を中心に出生率の低下が進むなか、生殖機能や妊娠を考える年齢への関心も高まっている。
医師が精子の状態を調べる際は、数だけでなく運動率も重視する。精子は卵子にたどり着くまで長い距離を進む必要があり、動きが悪ければ、数が正常でも妊娠しにくくなることがある。
形態も重要な検査項目だ。形に異常がある精子は、卵子を正常に受精させられない可能性がある。
主催者は「精子検査を競技として見せることで、男性が検査に感じる抵抗感を減らし、より多くの人に早い段階で検査を受けてもらうきっかけにしたい」としている。













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