車の中古販売、体で払うと提案した女性
マレーシアで、中古のBMWを購入しようとした女性が、資金不足を理由に「体で払う」と提案し、波紋を呼んでいる。

香港の「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」によると、中古車ディーラーとして働く既婚男性のA氏が、21日(現地時間)に4,100ドル(約59万円)で旧型BMW車を販売するという投稿を掲載したところ、ある女性がA氏に連絡し、「車は欲しいが、2,500ドル(約36万円)しかない」とし、不足分を「自分の身体で補いたい」と申し出たという。
この突拍子もない提案に衝撃を受けたA氏は、女性とのやり取りの内容を自身のSNSで公開。その数時間後、「この女性が執拗に取引を続けたがっている」と追加で投稿した。
女性は「車の詳細を見せてほしい」と何度も電話をかけるだけでなく、自分が実在の人物であることを証明。さらに「夫もこの話を知っていて、私を応援している」と語り、性的な取引に問題がないかのようにA氏を安心させようとした。
A氏は「車を売ることは望んでいたが、性的関係を持つ気はまったくなかった。この提案は私にトラウマとなった」と語ったうえで、「お金とあなた自身の尊厳を交換する価値はない」と女性に向けて憂慮を示した。また、A氏は「現金以外の支払い方法は一切受け付けない」と強調し、引き続き購入者を募集しているという。
このエピソードはネット上で大きな反響を呼び、「中古車と身体を交換しようとする人を初めて見た」といった驚きの声や、「妻の尊厳を車と交換するような男がいるなんて信じられない」といった女性の夫への非難も相次いだ。
一部のネットユーザーは、この女性の行動を詐欺の可能性があると見ており、「性を餌に使う詐欺師もいる」と注意を呼び掛けている。
マレーシアの刑法では売春そのものを明確に禁じてはいないものの、売春を勧誘する行為や、性労働の収入で生計を立てることは犯罪とされている。