「結婚前に契約から!? 」英国若者が愛よりリスク管理を選んだ理由

最近イギリスの結婚を控えた若いカップルの間で、結婚前に「婚前契約」を結ぶ事例が急増しているという研究結果が出た状況だ。

イギリスのシンクタンク『Marriage Foundation』の調査によれば、18〜35歳の男性の5人に1人、女性の16%がすでに婚前契約を結んでいることが明らかになった。未婚または結婚を準備中の回答者の60%は今後婚前契約を結ぶ意向があると答えた。

今回の調査はイギリスの18〜35歳の成人2,000人余りを対象に行われた。 『Marriage Foundation』は最近、結婚年齢が高くなり、30代に達して資産を蓄積したり相続する事例が増えていることが婚前契約の普及の背景だと分析している。実際、婚前契約は1980年代のイギリス全体の結婚の5%程度から2000年代に入って20%まで増加した。

婚前契約は過去には主に再婚夫婦が利用していたが、最近の若い世代は結婚破綻など最悪の状況に備える「安全装置」として積極的に受け入れている。契約書には専用機の利用、配偶者の体重維持、結婚期間中の運動回数、不倫発生時の賠償金などさまざまな詳細条項が含まれることもあると知られている。

ハリー・ベンソン氏（『Marriage Foundation』研究責任者）は「婚前契約が実際に離婚率の増加につながることはなかった」としながらも「関係に対する心理的結束感をやや低下させる傾向がある」と述べた。 『Marriage Foundation』の設立者ポール・コールリッジ卿は「裁判所が両当事者が公正に和解した場合、婚前契約を合理的・責任ある手続きとして認める」とし「すべての年齢層で普及している」と説明した。