
パリ裁判所は5日、フランスのブリジット・マクロン大統領夫人が「男性として生まれた」という虚偽の主張をネット上で拡散し、誹謗中傷を行ったとして、男女10人に有罪判決を下した。
報道によると、裁判所は全ての被告に対し、ネット上のいじめに関する教育や懲役8か月の執行猶予などの有罪判決を言い渡した。裁判所は、ブリジット夫人を標的としたトランスジェンダー説や小児性愛疑惑に関する虚偽の主張に言及し、それらが極めて侮辱的で悪意のある内容だと指摘した。
被告は41歳から65歳の男8人と女2人で、ブリジット夫人が男性として生まれたという説や、夫との24歳の年齢差を理由に小児性愛と関連付けるなど、数多くの悪質なコメントを投稿した疑いを持たれている。一部の投稿は数万回の閲覧数を記録していた。
ブリジット夫人は10月に行われた2日間の裁判には出廷しなかったが、4日にフランスのテレビ局「TF1」の番組で、誹謗中傷との闘いにおいて「模範を示すために」法的手続きを開始したと述べた。娘のティフェーヌ・オージエールさんは、ネット上の攻撃が悪化したことで母親の生活が困難になったと証言。「母は自身に向けられた中傷を容認できない」とし、その影響がマクロン大統領の孫を含む家族全体に広がったと語った。
被告のうち、自らを霊媒師で作家と名乗るデルフィーヌ・ジェグース被告(51)は、2021年に自身のYouTubeチャンネルに4時間にわたる動画を公開し、噂の拡散に大きな役割を果たしたとして懲役6か月の判決を受けた。また、X(旧ツイッター)のアカウント「ゾエ・サガン(ZoéSagan)」を運営していたオレリアン・ポワルソン=アトラン被告(41)には、懲役8か月の判決が言い渡された。公務員や教師、コンピュータ技術者などの他の被告の中には、法廷で自身の発言が「ユーモアや風刺目的だった」と述べ、起訴された理由が理解できないと主張する者もいた。
この事件は、ブリジット夫人が実際には実兄の名前であるジャン=ミシェル・トロニューとして生まれたという虚偽の主張に基づく、数年来の陰謀論に端を発している。マクロン夫妻はまた、米国の保守派インフルエンサー、キャンディス・オーウェンズ氏に対しても名誉毀損で告訴している。
マクロン夫妻は2007年に結婚したが、出会った当初、マクロン氏は高校生でブリジット夫人はその教師だった。当時、24歳年上だったブリジット夫人は3人の子供を持つ既婚者であり、旧姓のオズィエールを名乗っていた。マクロン大統領(48)は2017年から現職を務めている。













コメント0