
中国で、一人息子を亡くした60代の女性が体外受精によって妊娠したことが明らかになり、大きな議論を呼んでいる。
7日(現地時間)、中国吉林省松原市に住む女性(62)が、昨年1月に独力で育ててきた一人息子を亡くした後、体外受精に挑戦し、現在、妊娠6カ月目であることが伝えられた。女性の妹がSNSを通じて、妊娠に至るまでの過程を配信。女性は動画の中で「まだ6カ月だが、胎動を感じるようになった」「予定日より早く生まれそうだ」と近況を語っている。
中国では胎児の性別を告知することが法律で禁じられているため、女性は赤ちゃんの性別をまだ把握していない。彼女は「最近は甘いものをよく食べるので、周囲からは男の子ではないかと言われる。亡くなった息子が生まれ変わったようだ」と心情を吐露した。
このエピソードが広がると、中国のネット上では「息子が戻ってきたようだ」「生きていくには心の支えが必要だ」という共感の声が寄せられる一方、「出産後の育児に耐えうる体力が本当にあるのか」「将来、一人残される子どものことを考えていない。利己的な選択だ」といった厳しい批判も噴出している。
専門家は高齢妊娠のリスクについて警鐘を鳴らしている。一般に、妊娠・出産に伴うリスクは年齢とともに高まり、40代以降は母体・胎児の双方に多大な負担がかかる。黒竜江省ハルビン市第一病院の産婦人科医、陳敏氏はメディアに対し、「超高齢での妊娠は勧められない。妊娠中の合併症リスクが極めて高いほか、帝王切開以外の選択肢が限られるケースが多く、手術自体も危険を伴う」と懸念を示した。
また、中国では生殖補助医療に一定の規制が設けられており、結婚していない女性が単独で治療を受けたこと自体にも法的・倫理的問題があるとの指摘があり、議論をさらに複雑にしている。













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