
中国のZ世代の間で、元恋人を就職の推薦状のように他人に紹介する「元恋人推薦」という新たな恋愛文化が広がり、注目を集めている。若者たちは過去の交際経験を「レビュー」のように共有し、新たなパートナーを探す材料にしている。従来の見合いやマッチングアプリへの不信感が、この動きを後押ししているとの分析も出ている。
9日付の「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」の報道によると、中国のSNS上で元恋人を求職者のように紹介する投稿が相次いでいる。利用者は元恋人の長所や短所、性格、生活習慣まで細かく書き込み、「推薦状」の形式で公開している。
この流行は、あるネットユーザーが「元カレを推薦してほしい」と投稿したことがきっかけだった。この投稿が注目を集めると、コメント欄には人事担当者さながらに元カレを紹介する書き込みが殺到した。
あるユーザーは「1995年生まれ、身長183cm、国有企業勤務。感情の起伏が少なく料理も得意だが、欠点はマザコン気質」と紹介。別の利用者は「3年間実際に使用した結果」として、学術論文のような「経験的根拠」を付け加えた。中には履歴書の形式を模し、「状態:90%新品(暴力・浮気なし、遠距離恋愛で破局)」などの評価を添えるケースもあった。
さらに、一部の利用者は元カレの「取扱説明書」まで作成している。「朝は豆乳を好み、夜は歯ぎしりをする。怒った場合は約30分なだめる必要があり、性行為の際は消灯を好む」といった具体的な記述が共有され、大きな反響を呼んでいる。
こうした流れの背景には、マッチングアプリや見合い文化への根強い不信感がある。若者たちは詐欺や虚偽のプロフィール、誇張された職業情報などを警戒しており、第三者が「一度交際して検証済み」である元恋人の方が、見知らぬ相手よりも安心できると考える傾向にある。
ネット上では「全く知らない相手と会うのはリスクが高い。誰かが付き合った相手なら、少なくとも人間性が分かる」「見知らぬ人の美辞麗句より、元恋人の『推薦する』という言葉の方が信頼できる」といった肯定的な意見が上がっている。
一方で、この「推薦文化」に対しては「人間を商品扱いしている」との批判も根強い。「スーパーで野菜を選ぶのと変わらない」「男性たちが元カノを推薦し合ったら不気味ではないか」といった冷ややかな反応も相次いでいる。













コメント0