
近年、極端に細い体型を理想として追求する若い女性が後を絶たない。こうした事態の深刻さを警告する専門家の声が高まる中、最近、日本のあるファッションメディアがモデルに低体重を事実上強いる企画を打ち出し、大きな波紋を広げている。
日本のギャルファッション雑誌「egg」は20日、公式YouTubeチャンネルにて「シンデレラ体重にならなければ雑誌に掲載できない」と題した動画を公開した。
動画の中でeggの編集長はモデルを集め、「編集部内で現在のモデルの体型管理能力が不足しているとの意見が出た」とした上で、「今回、シンデレラ体重を達成できなかった者は雑誌に掲載しない」と通告した。
現地のSNSを中心に広がった「シンデレラ体重」は、体格指数(BMI)18.0を基準とする。BMIは体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割って算出する数値で、身長155センチの場合は43.2キロ、160センチの場合は46.1キロがシンデレラ体重に該当する。
若い女性の間では、このシンデレラ体重が理想的な体型と認識されており、これを目標に過度なダイエットに取り組む人が多いとされる。しかし、世界保健機関(WHO)はBMI18.5未満を「低体重(痩せすぎ)」の基準としている。
公開された動画では、モデルたちが自身の身長と体重を公表し、4月号の撮影までの約2か月間で何キロ減量する必要があるのかを具体的に明らかにした。
「健康リスク」への批判と「プロ意識」を巡る反論
これに対し、オンライン上では「体型管理がモデルの仕事であることは理解できるが、単に体重を軽くすることが正解ではない。健康を損なう数値まで減量を求めるのは不合理だ」「現代にシンデレラ体重のような文化を広める雑誌が存在すること自体が恐ろしい」など、編集部を批判する声が相次いでいる。
特に、モデルに憧れる若い世代の間で、無分別な模倣ダイエットが広がる可能性への懸念が強まっている。「モデル本人だけでなく、彼女たちに憧れる読者も摂食障害などの病気に陥るのではないかと心配だ」「細い体型は一見美しく見えるかもしれないが、女性はホルモンの影響で骨密度が低下しやすく、将来的な骨粗しょう症や月経異常のリスクが高まる」との指摘も出ている。
論争が拡大する中、編集部は動画の説明欄を通じ、「eggモデルとして雑誌に掲載される以上、読者が憧れる存在である必要がある」とした上で、「モデルという職業の特性上、一般人より厳格な基準での体型管理が求められる。時代や価値観の変化とは別に、プロとしての姿勢を持って活動してほしいとの意図から企画した」と説明した。
また、「本企画は読者にモデルと同じ体重を目指すよう強制するものではない」とし、「模倣を促すためではなく、プロとして体型管理が求められる姿勢を示すことが目的」と強調した。さらに、シンデレラ体重に達しなかった場合でも、一部のコーナーでは雑誌への掲載が可能であると釈明している。
日本で低体重女性が増加 SNSが生んだ「痩せへの執着」
日本肥満学会は昨年、日本女性の平均BMIは過去30年間で減少傾向にあるとの調査結果を発表した。特に20代女性の約5人に1人がBMI18.5未満の低体重に分類されており、先進国の中でも極めて高い割合となっている。
同学会は、若い女性の低体重傾向が強まる背景について、「SNSを通じて細い体型への憧れが増幅され続けているため」と分析を示した。さらに、糖尿病や肥満症の治療薬が保険適用外でダイエット目的に不適切に使用されている点も問題視している。
また、「低体重状態が続くと、骨粗しょう症、月経異常、摂食障害など深刻な健康被害を招く恐れがある」と改めて警告した。SNS上で極端な食事制限の情報が氾濫し、正常体重の女性や青少年による肥満治療薬の不適切使用が社会問題化する中、改めて「健康的な美」への価値観の再構築が求められている。













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