
冬眠から目覚めたクマの活動が本格化し、各地域で人命被害の懸念が高まっている。
21日、NHKは、この日午前9時50分頃、岩手県紫波郡紫波町の山で行方不明者を捜索していた50代の警察官がクマに襲われ、顔や腕などを噛まれる事故が発生したと報じた。この警察官は意識がある状態で病院に搬送されたという。
事故当時、現場には警察とハンターたちが共に捜索に出ており、クマは直ちに射殺された。その後、付近で遺体1体が発見され、当局は行方不明者がクマの攻撃で死亡した可能性が高いとみて身元確認と正確な経緯を調査している。現場は民家がまばらに点在する山間地域で、住民の不安が急速に広がっている。
「4~5月が最も危険」…クマ目撃1.5倍急増
クマの出没はすでに全国で増加傾向を示している。19日、宮城県仙台では住宅街に現れたクマが捕獲されるなど、都市部近くまで活動範囲が拡大した。特に今月に入って受理された目撃通報は最近5年平均と比べ約1.5倍に増加し、地方自治体は「クマ出没警報」を発令し対応に乗り出した。
専門家たちは冬眠から目覚めた直後の4~5月を最も危険な時期と指摘している。実際、昨年岩手県では3月に26件だったクマ出没が4月には224件、5月には534件に急増した。春の登山や山菜採りが増えることで人とクマの接触可能性も大きく高まっている。
「振り返って走ると危険」…行動要領も拡散
自治体は被害を減らすための対応を急いでいる。餌と間違われる可能性のある食品を放置しないことや、鈴など音の出る装置の活用といった予防策を積極的に呼びかける一方、クマと遭遇した場合には背を向けて逃げず、ゆっくり後退するよう強調している。
また、目撃情報をリアルタイムで共有するアプリの活用も推奨し、住民の警戒心を高めている。しかし、クマの活動範囲が徐々に広がる中、注意喚起だけでは限界があるとの指摘が出ている。春を迎え、「クマへの恐怖」が再び広がる中、より強力な対策の必要性が高まっている。













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