中国、上半期に高官36人を摘発…反腐敗運動を継続

中国で今年上半期、次官級以上の高官36人が汚職などの疑いで調査対象となったことが分かった。中国共産党政治局委員や閣僚級の幹部も対象に含まれており、習近平指導部が進める反腐敗運動が継続しているとの見方が出ている。
シンガポールの聯合早報などによると、中国共産党中央規律検査委員会が今年1~6月に調査を公表した次官級以上の高官は計36人だったという。これは前年同期と同水準で2025年上半期の32人からは4人増えた。
今年上半期の特徴としては、摘発された高官の数が多いことに加え、調査対象となった役職の幅が広がったほか、退任した幹部に対する在任中の不正調査が拡大した点が挙げられる。
調査対象となった閣僚級の幹部は7人で、最も地位が高いのは中国共産党政治局委員の馬興瑞氏だった。このほか、元内モンゴル自治区党委書記の孫紹騁氏、応急管理部長の王祥喜氏、元浙江省党委書記の易錬紅氏、重慶市長の胡衡華氏、元湖北省省長の王暁東氏らが含まれた。
特に今年摘発された高官の中には、現職だけでなく既に退任した元省党委員会書記や元省長も少なくなかった。孫氏、易氏、王氏はいずれも退任後、在任中の不正疑惑を巡って調査を受けたと伝えられている。
出身地別では山東省出身者が6人と最も多く、馬氏らが含まれた。湖南省出身は易氏や胡氏ら3人だった。年代別では1970年代生まれが7人を占め、比較的高い割合となった。
中国指導部は反腐敗運動を公職規律の確立と政治的忠誠の確保に向けた重要な統治手段と位置付けており、高官への厳しい取り締まりを続けている。上半期の次官級以上の高官に対する調査件数は2023年が25人、2024年が36人、2025年が32人、今年が36人とここ数年は30人前後の高水準で推移している。
一方で、中央規律検査委員会が公表する数字は実際の調査件数の一部に過ぎないとの見方もある。一部の高官に対する調査は公表されないケースがあるほか、軍幹部については中央規律検査委員会ではなく、中央軍事委員会規律検査委員会が別途調査を行うため公式統計には含まれていない。
反腐敗運動は高官だけに限られなかった。中央規律検査委員会によると、5月には全国で中央8項目規定違反が2万4,513件摘発され、2万12人が党内処分や行政処分を受けたという。処分対象の大半は局長級以下の幹部だったことが明らかになった。













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