米支援追い風のウクライナ、ロシア石油施設3か所を攻撃

米国から防空網支援を確保したウクライナがロシアのエネルギー施設を狙った精密攻撃を続けている。
10日(現地時間)ロイター通信やAFP通信などによると、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は北大西洋条約機構(NATO)首脳会議終了直後に自身のSNSで炎上するロシアの石油施設の映像を公開したという。
映像には首脳会議中にウクライナ軍のドローン攻撃を受けたロシア南部スタブロポリ地方と西部トベリ州の石油貯蔵施設のほか、ウクライナから約1,500キロ離れたロシア・ウファの原油ポンプ施設が映っていた。
ゼレンスキー大統領はウクライナから約800キロ離れたロシアの予備燃料貯蔵施設も攻撃対象になったと説明した。
ロシア地方当局によると、この日もロシア南部クラスノダール地方のイルスキー製油所がウクライナ軍のドローン攻撃を受けて火災が発生したという。ロストフ州では燃料貯蔵施設2か所が攻撃を受けたほか、石油貯蔵施設があるタガンログ港も標的となった。
ロシア国防省は防空部隊が一晩でウクライナ軍のドローン376機を撃墜したと発表した。

ウクライナによるエネルギー施設への集中的な攻撃でロシアではエネルギー供給への不安が強まっている。ロシアは燃料不足を認め、インドやカザフスタンからガソリンの輸入を開始したと伝えられている。また、8日にはディーゼル燃料の輸出も禁止した。ロシアは世界第2位の原油輸出国だ。
ゼレンスキー大統領は今回のNATO首脳会議でドナルド・トランプ米大統領からパトリオット(PAC3)ミサイルの生産ライセンスを取得したことで、今後はウクライナの攻勢がさらに勢いづくと見られる。
パトリオットミサイルはロシアがキーウなどウクライナ後方の都市部を攻撃する際に使用する弾道ミサイルを迎撃できる数少ない防空システムの一つとされる。
一方で、ウクライナがパトリオットミサイルを実際に生産できるようになるまでには時間がかかるとの見方もある。当面はロシア軍による後方都市への攻撃に対処するため、完成品の供与を受ける必要があるとの指摘だ。
ロイター通信によると、ゼレンスキー大統領は8日、こうした懸念を踏まえたかのようにトランプ大統領との会談後に記者団に対して最新型パトリオットミサイルを確保できるとの見通しを示したという。
ゼレンスキー大統領は「数日以内に米国からパトリオットの追加支援を受け取ることになる」とし「別途合意した内容もある」と明らかにした。













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