米国の3月の貿易赤字が過去最大を記録した。ドナルド・トランプ米大統領が「解放の日」と宣言した先月2日(現地時間)の相互関税発表を前に、企業や消費者が輸入を大幅に増やしたためだ。

6日の米商務省の発表によると、米国の財輸入は今年に入って急増している。トランプ大統領の関税賦課前に輸入を済ませ、関税を回避しようとする動きが広がっているためだ。1月から始まった輸入急増が3月まで続き、3月の輸入規模は3,468億ドル(約49兆7,882億円)に達した。第1四半期全体では財貨輸入が25.6%急増した。

特に3月の消費財輸入の増加額225億ドル(約3兆2,297億円)のほとんどが医薬品だった。トランプ大統領が医薬品関税を推進する中、関税賦課前の駆け込み輸入が急増した形だ。コンピュータの周辺機器、自動車、自動車部品、エンジンの輸入も増加した。

第1四半期の輸入は大幅に増加したが、この増加傾向は長続きしない見通しだ。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によると、米中貿易戦争の中で中国発の貨物取扱量が急激に減少しているという。米国は中国に145%、中国は米国に125%の関税を課している。

一部のエコノミストは、トランプ大統領が相互関税を90日間猶予したため、関税回避のための前倒し輸入が4月も続いた可能性があるとみているが、米国の貿易交渉が本格化すればすぐに収まるだろうと予想している。

キャピタル・エコノミクスのエコノミストであるブラッドリー・サンダース氏は「貿易赤字は4月には縮小するだろう」と述べた。コンサルティング会社インフレーション・インサイツのオメイア・シャリフ社長も、トランプ政権の貿易交渉には時間がかかるため関税猶予も長引く可能性があり、企業が在庫確保を控え始めた可能性があると指摘した。

米国の3月の貿易赤字は前年同期比14%増の1,405億ドル(約20兆1,679億円)で過去最大を記録した。財貿易の赤字も1,635億ドル(約23兆4,694億円)で史上最大となった。旅行、運輸、金融サービスなどを含むサービス収支は230億ドル(約3兆3,015億円)の黒字で、この赤字を一部相殺した。

米国の3月のサービス輸出は約950億ドル(約13兆6,372億円)に達した。第1四半期全体では、米国の財輸入規模が1兆ドル(約143兆5,501億円)を記録し、1年前の7,960億ドル(約114兆2,658億円)から25.6%急増した。

一方、米国の財輸出の伸びは緩やかだった。第1四半期の輸出は5,390億ドル(約77兆3,735億円)にとどまった。財取引で米国は第1四半期に4,600億ドル(約66兆330億円)の赤字を計上した。1年前の2,790億ドル(約40兆546億円)から65%近く急増した。

川田翔平
川田翔平

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