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2025年06月09日月曜日
ホームニュースIT・テック「ダブルクリック」の生みの親ビル・アトキンソン氏死去…ジョブズが誘った天才プログラマー

「ダブルクリック」の生みの親ビル・アトキンソン氏死去…ジョブズが誘った天才プログラマー

直感的なグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を導入し、パソコンの普及に貢献した開発者、ビル・アトキンソン氏が逝去した。

引用:X@Applesfera

7日(現地時間)ニューヨーク・タイムズは、アップル社の元コンピュータプログラマーであるアトキンソン氏が5日、米カリフォルニア州ポートラバレーで死去したと報じた。遺族はフェイスブックを通じて、アトキンソン氏が膵臓がんで亡くなったことを明らかにした。

1951年にカリフォルニア州ロスガトスで生まれたアトキンソン氏は、ワシントン大学大学院在学中の1978年、アップルの共同創業者であるスティーブ・ジョブズ氏の誘いを受け、同社の51番目の社員として入社した。

アップルでアトキンソン氏は、マッキントッシュ(Mac)コンピュータ用のグラフィックシステム「QuickDraw」を開発した。QuickDrawは、デスクトップ、フォルダ、ファイル、アプリケーションなどのアイコンを表示する特徴を持つ。

それまでのパソコンはグラフィックではなくテキストベースで動作し、複雑なコマンドを入力して制御する必要があった。QuickDrawの開発により、様々なソフトウェアでグラフィックスの使用が可能となった。

さらに、マウスボタンを素早く2回押してファイルやフォルダ、アプリケーションを開く「ダブルクリック」や、ボタンをクリックすると下位メニューが展開される「プルダウンメニュー」なども、アトキンソン氏の発明だ。Mac初期の主要プログラムである「MacPaint」と「HyperCard」も彼が開発した。

アトキンソン氏は1990年にアップルを退社し、ソフトウェア企業「General Magic」を設立した。同社は経営難などにより2004年に閉鎖された。その後、自然写真家としても活動し、2004年には写真集を出版していた。

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