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【ロシア激怒?】「最も親ロシア」セルビア大統領がまさかのウクライナ電撃訪問→ゼレンスキーと握手で「誰が味方か忘れた」

竹内智子 アクセス  

引用:ウクライナ政府

バルカン半島で最も親ロシア的とされるセルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領が11日(現地時間)、ウクライナを電撃訪問した。ヴチッチ大統領は同日、ウクライナ南部の港湾都市オデーサで開催されたウクライナ・南東欧首脳会議に出席した。政権発足から12年目にして初のウクライナ訪問となった。

ヴチッチ大統領はウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に対し、戦後復興事業への参加意欲を示した。ヴチッチ大統領は「セルビアの国益を守ることは、ある程度ロシアとウクライナの利益も保護することになる」と述べ、「これは国際法という共通の基準を遵守することでもある」と語った。ただし、共同声明への署名は見送った。

ロイターは、これをウクライナとロシアの双方との友好関係維持を図るセルビアの外交姿勢の表れと分析した。

セルビアはロシアと同じスラブ民族で、正教会を信仰し、言語も類似しているため、欧州における代表的な親ロシア国として知られる。ロシアはバルカン半島でのNATOの影響力拡大を阻止するためセルビアに接近し、セルビアは欧州連合(EU)加盟を目指しつつも、ロシアとの友好関係を維持してきた。

セルビアはガスなどのエネルギーを大幅にロシアに依存している。特に2022年2月のウクライナ戦争勃発後も、セルビアは国際社会のロシア制裁に加わらず、EUのロシア非難声明にも同調しなかった。

最近では、ロシアとの関係に亀裂の兆しも見られる。先月末、ロシア対外情報庁(SVR)はセルビアがウクライナに武器を輸出していると主張し、「セルビアの軍需企業は誰が味方で誰が敵かを忘れたようだ」と非難した。

こうした最近の対立を背景に、ヴチッチ大統領の今回のウクライナ訪問は、セルビアが外交の軸足をロシアからEUへ移す兆しではないかとの見方も出ている。

ただし、EUのメディアは早急な判断は避けるべきだと指摘する。同メディアは「これは数十年にわたって維持されてきた同盟関係を放棄することになりかねず、EU加盟という確実な保証がない状況で外交方針を転換するにはリスクが大きすぎる」と分析した。

一方、EUはヴチッチ大統領の訪問を「重要な兆候」として歓迎した。ある欧州委員会の報道官は12日の定例記者会見で、「EUは加盟手続きを進めているすべての国に対し、ロシアのウクライナ侵攻に関する我々の政策に沿って連帯することを奨励している」と述べた。セルビアは2012年にEU加盟候補国の地位を獲得した。

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