パイネットワーク(Pi Network)が発行する暗号資産パイコイン(PI)が13日、急落した。
相場は同日午前、一時0.47ドル(約68円)まで下落した後、0.55ドル(約79円)水準まで小幅に反発したものの、依然として弱気相場からの脱却には至っていない。

仮想通貨メディア「ビーインクリプト」などの報道によると、今回の急落は市場全体の下落傾向、投資家心理の冷え込み、技術的指標の悪化といった複数の要因が重なった結果とされる。
代表的なトレンド指標であるMACD(移動平均収束拡散法)は現在、強い下落モメンタムを示している。以前は上昇転換の兆しが見られたが、市場環境の悪化により再び下落トレンドに転じた。MACDが再び上昇トレンドに転換しない限り、短期的な反発は難しいとの見方が強い。
投資家心理も急速に悪化している。サンティメント(Santiment)の加重投資家心理指標によれば、現在のパイコイン保有者の全体的な信頼度は大幅に低下している。この否定的な市場心理が短期的な買い需要の流入を阻害し、下落圧力をさらに強めている。
約1ヶ月にわたり弱気相場が続いているパイコインの今回の急落は、投資家に深刻な損失をもたらした。現在の支持線は0.51ドル(約74円)水準とされており、これを割り込めば0.45ドル(約65円)まで下落する可能性が指摘されている。
市場は依然として不安定な状況が続いている。ただし、一部の投資家が現在の価格を買い場と判断すれば、限定的な反発も予想される。短期的に上昇した場合、0.57ドル(約82円)、さらには0.61ドル(約88円)まで回復する余地はあるが、そのためには市場全体の雰囲気の好転と投資家心理の回復が前提条件となると指摘されている。