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【トランプの関税戦争が招いた静かな混乱】米国債“361億ドル減”、異常なベルギー急増の背後に潜む国とは?

望月博樹 アクセス  

外国の米国債保有、4月にわずかに減少

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません

ドナルド・トランプ米大統領が打ち出した「関税戦争」が世界を巻き込む中、外国人投資家による米国債の売却がじわりと進んでいる。

米財務省が最近発表した報告書によると、4月時点での外国の米国債保有総額は前月より361億ドル(約5兆2,946億円)減少し、約9兆ドル(約1,320兆1,717億円)となった。これは3月の過去最高水準からやや下がった格好だが、依然として記録的な規模を維持している。

市場では「関税戦争による経済混乱で米国債が売り込まれる」との懸念もあったが、実際には投げ売りのような動きは見られなかった。英『フィナンシャル・タイムズ(FT)』も「売却幅は限定的」と伝えており、市場がパニックに陥った兆候はない。

注目は中国の動きだ。公式統計では、同国の米国債保有額は7,570億ドル(約111兆439億円)と2009年以来の最低水準まで減少。だが一方で、ベルギーの保有額が不自然に増えている点に市場は注目している。中国が米国債を直接ではなく、ベルギーなどの国際証券預託機関を通じて間接的に保有するケースが多いため、ベルギーの急増は「実質的に中国が持っている」との見方も出ている。

一方、4月に最も多く売却したのはカナダで、578億ドル(約8兆4,827億円)相当を手放した。一方、日本と英国は保有額を増加させており、大量保有国としての姿勢は崩していない。

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