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2025年06月27日金曜日
ホームトレンド「木製スーパーカー」がSNSで再生数“500億回”超え!“子どものために作った”父の情熱が世界を動かす

「木製スーパーカー」がSNSで再生数“500億回”超え!“子どものために作った”父の情熱が世界を動かす

「木製スーパーカー」がSNSを席巻

ベトナムのある木工職人が、子どものために始めた小さな趣味から世界的な話題を巻き起こしている。自作の木製スーパーカーがSNSで爆発的な注目を集め、再生回数はなんと500億回を超えた。

この職人の名はチュオン・ヴァン・ダオ。ハノイ近郊のバクニン省に住む彼は、2019年に息子と公園で遊んでいた際、おもちゃの車に夢中になる息子の姿からインスピレーションを得て、本格的に「木で走れる車」の製作に取り組むことを決意した。

引用:チュオン・ヴァン・ダオ氏のFacebookアカウント
引用:チュオン・ヴァン・ダオ氏のFacebookアカウント

彼の作品には、廃車から取り出した電動モーターと、レッドウッドや黒檀、オークといった高級木材が使われている。1台あたりにかかる木材費は約3億ドン(約165万4,786円)で、製作には1日8〜10時間を費やし、完成までに最低3か月から最長で5か月かかるという。

完成までの過程は15〜20分の動画に編集され、YouTubeに投稿された。美しい木目の車が少しずつ形を成していく映像はDIY愛好家の心をつかみ、SNSを通じて世界中に拡散された。彼は自らのブランド「NDウッドアート」を立ち上げ、木工アートの世界を次のステージへと押し上げた。

2021年にはブガッティ・チェントディエチを木で再現し、さらに2023年にはアウディの「スカイスフィア・コンセプトカー」を木材で再構築。これがアウディ本社の目に留まり、同社はダオとその家族をドイツ本社へ招待。実際のデザイナーとの面会の機会も提供された。

ダオは現地メディアの取材で、「独創的で目を引く車を通じて、ベトナム職人の技術と情熱を世界に伝えたい」と語っている。彼の作品は単なる「木のおもちゃ」ではなく、情熱と技巧が詰まった「走る芸術」として、今も世界中の注目を集め続けている。

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