
台湾で肥満による糖尿病患者が増加していることを受け、砂糖を多く含む飲料や菓子類に課税する、いわゆる「砂糖税」の導入が必要だとの声が上がっている。
30日付の聯合報など台湾メディアによると、台湾健康連盟(THA)が実施したオンライン調査で、台湾人1,113人を対象に砂糖税について尋ねたところ、全体の73.8%が砂糖税の導入に賛成と回答していたことが明らかになった。
また、回答者の39.9%が「週に3回以上、砂糖入り飲料を飲んでいる」と答え、92.3%は「砂糖を含む飲料が健康に悪影響を与える」と認識していたという。
台湾健康連盟は、衛生福利部の統計を引用し、台湾の人口約2,300万人のうち、糖尿病患者はすでに250万人を超えていると報告した。
世界保健機関(WHO)は1日の砂糖摂取量を25g未満に抑えることを推奨しているが、台湾で人気の700mlサイズのタピオカ入りミルクティー「珍珠奶茶(ジェンジューナイチャー)」には、それを大幅に上回る60g以上の砂糖が含まれていることが分かっている。
台湾健康連盟の関係者は「砂糖税を導入することで、肥満や糖尿病の主な要因とされる加糖飲料の価格を引き上げ、無糖飲料には減税などの優遇措置が可能になる」と述べたうえで、「これにより、企業の健康志向製品の開発が促進されるだろう」と強調した。
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