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2025年07月04日金曜日
ホームニュース「イスラエルのために立ち上がれ」投稿が拡散 インドネシアの美人コンテスト候補に批判殺到→失格へ

「イスラエルのために立ち上がれ」投稿が拡散 インドネシアの美人コンテスト候補に批判殺到→失格へ

イスラム教徒が多数を占めるインドネシアで、ミスインドネシア候補者が過去にイスラエルを支持する趣旨の動画をSNSに投稿していたことが発覚し、物議を醸している。最終的に候補者は大会から除外される結果となった。

現地メディア『ジャカルタグローブ』などによると、2025年のミスインドネシア大会でパプア州代表として選出されていた20歳のメリンス・コゴヤ氏が、過去のSNS投稿を理由に正式に失格となった。問題視されたのは、彼女がイスラエル国旗を振りながらダンスイベントに参加していた映像と、「シオンのために行動し、イスラエルのために立ち上がれ」などの文言だった。

引用:メリンス・コゴヤ氏のSNSアカウント
引用:メリンス・コゴヤ氏のSNSアカウント

動画が拡散されると、パレスチナ支援に強い世論を持つインドネシア国内で批判が殺到。コゴヤ氏は「キリスト教徒として信仰を表しただけで、現地の政治とは関係ない」と釈明したが、事態は沈静化しなかった。彼女は「映像は戦争前のものであり、現在の中東情勢とは無関係だ」と訴えていた。

しかし組織委員会は、コゴヤ氏の説明にもかかわらず失格処分を決定。代わりに地域大会で次点だったカルメン・アナスタシア氏を新たな代表に任命した。インドネシアはイスラエルと国交を結んでおらず、パレスチナ独立を一貫して支持してきた歴史的背景が影響したと見られる。

同国では2023年にも、U-20ワールドカップにイスラエル代表が出場することに反発が起こり、最終的に開催権が剥奪された経緯がある。今回の件も、宗教と外交が絡むセンシティブな問題として国民感情に火をつけた形だ。

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