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2025年07月16日水曜日
ホームニュース「徴兵制が18年ぶりに始動」…タイとの国境衝突受け、カンボジアが“24か月の義務兵役”を発表!

「徴兵制が18年ぶりに始動」…タイとの国境衝突受け、カンボジアが“24か月の義務兵役”を発表!

引用:Pixabay

カンボジア政府が2026年から徴兵制を正式に導入する方針を発表した。隣国タイとの国境をめぐる軍事的な緊張が背景にあるとみられている。

14日(現地時間)、AFP通信などによると、フン・マネット首相は中部カンポンチャナン州にある王立憲兵訓練施設での式典に出席し、「2026年から徴兵法を施行する」と明言した。続けて「タイとの緊張が高まっており、長らく休止状態だった義務兵役制度を再開する決断を下した」と説明した。

カンボジアではすでに2006年、18歳から30歳のすべての国民に18か月間の兵役を義務付ける徴兵法が国会を通過していたが、これまで一度も実施されていなかった。

マネット首相は、徴兵制再開の決断に至った要因として、5月28日に発生したタイとの国境地帯での武力衝突を挙げた。この事件では、カンボジア兵1人が死亡している。首相は「今回の出来事は我々にとって重大な教訓となった。軍の在り方を見直し、改革の方向性を定める契機となった」と語った。

これを受けて、義務兵役の期間についても、従来の18か月から24か月に延長する意向を示した。さらに国防予算の増額も行うとした。ただし今回の徴兵制度では、女性に対して兵役義務は課さない方針とされている。

カンボジアとタイの国境線は、かつてフランスのインドシナ統治時代に定められた全長800キロメートルに及ぶもので、現在もその一部が係争地となっており、軍事的緊張の火種がくすぶっている。

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