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2025年07月27日日曜日
ホームモビリティーフォトレポート「耐久×電動×本格オフロード」全部乗せ…新型ジープ・コンパス、C-SUV市場をひっくり返す準備完了

「耐久×電動×本格オフロード」全部乗せ…新型ジープ・コンパス、C-SUV市場をひっくり返す準備完了

内装は実用・耐久を最優先

電動3方式(HV/PHEV/BEV)をフル展開

次世代C-SUVの「ゲームチェンジャー」

2006年の発売以来、世界で250万台超を販売してきたジープ「コンパス」がフルモデルチェンジして戻ってきた。新型はステランティスのSTLAミディアムプラットフォームを採用し、都市とオフロード双方に対応する汎用性を確保した。

パワートレインはe-ハイブリッド、プラグインハイブリッド(4xe)、純電気自動車(BEV)まで用意し、電動化戦略を一気に押し進める。欧州のC-SUVセグメントが全市場の約25%を占める現実を踏まえ、4xeトリムでは本格的なオフロード性能を前面に出して差別化を図った。

ジープ伝統×新鮮デザイン

内装は耐久・実用性重視

デザイン面では「ジープらしさ」を徹底し、7スロットグリルや台形ホイールアーチ、強化シャシーを継承する一方、インテリアはタン系カラーを取り入れて新鮮さを演出した。シルバー装飾の代わりにレッドアクセントを配し、力強い印象を与える。デザイン責任者のダニエレ・カロナチ氏は「日常と冒険の両方を支えるパートナーに仕上げた」と語り、家族層からアウトドア派まで幅広い層を意識した設計思想を示した。

内装は高級感だけでなく耐久性と実用性を重視する。シートにはポリウレタンコーティング素材を採用し、従来布素材の約2倍という耐久性を実現するとともに、水や埃の拭き取りも容易にした。後席背もたれには傷防止コーティング、床には高強度ラバーマットを敷き、土砂や水の侵入を抑える。各部に実用的な収納スペースを設け、アクティブなライフスタイルを支える設計とした。

走破性を大幅強化

デュアル対応で世界戦略

走破性の強化も抜かりない。車高を10mm高めたサスペンション、専用オフロードバンパー、モジュール式傷防止シールドを新採用し、アプローチ角27度、デパーチャー角31度、ブレイクオーバー角16度を確保した。牽引フックや防眩ステッカー、19インチ専用ホイールと高サイドウォールタイヤが多様な路面での耐久性と接地性を高める。Selec-Terrain機能は路面状況に応じて最適なトルク配分を行い、ADASや傷防止バンパーと合わせて安全性と実用性を両立させる。

都心での利便性と荒地での走破性を両立する「デュアルコンセプトSUV」として再定義された新型コンパスは、電動化対応を前提としたSTLAプラットフォームを武器に、欧米のみならずグローバル市場でハイブリッド・電動モデルへの移行を加速させる主力機になると期待される。

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