
東京電力は7日、福島第一原子力発電所の処理水の14回目となる海洋放出を開始した。
『産経新聞』や『福島テレビ』などによると、福島第一原発を運営する東京電力は同日午前11時19分から14回目の放出を開始したという。年内では3回目となる。
今回の放出は7日から今月25日までの19日間にわたり、計7,800トンの処理水を海水で希釈して海に放出する。
14回目の放出に含まれるトリチウムの総量は3.0兆ベクレル(Bq)となる。
東京電力は2025年度(2025年4月~2026年3月)に7回にわたり、約5万4,600トンの処理水を放出する計画だ。
これまでの13回の放出で、累計10万1,870トンの処理水が海へ放出されている。
また、放出口付近で採取した海水を分析した結果、1リットル当たり最大56ベクレルのトリチウムを検出。東京電力が自主的に設けた放出停止基準値(700ベクレル)や世界保健機関(WHO)の基準(1万ベクレル)を大きく下回ったと、産経は伝えている。
東京電力は「安全な海洋放出を安定的に実施できるよう、緊張感を持って臨みたい」と述べた。
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