
米自動車メーカーのジープが、新型電動SUV「リーコン(Recon)」のモアブ(Moab)エディションをブラックアウトトリムで発表する見通しだ。10月29日付の電気自動車専門メディア「Electrek」が報じた。
「リーコン」は伝説的オフローダー「ラングラー(Wrangler)」からインスピレーションを得て設計され、ドアやウインドウを脱着式オプションとして備える。ジープにとって3台目の電動SUVとなるモデルで、「アベンジャー(Avenger)」と「ワゴニアS(Wagoneer S)」に続き、ブランド初の本格的なオフロードEVになる見込みだ。ブラックアウトトリムは、ブラックを基調とした外装とホイール、濃色ティント、さらにオフロード性能を高める専用アップグレードが施される。
今回のモデルは、2023年3月にラスベガスのディーラー向けイベントで流出したモックアップよりも完成度が高く仕上げられている。シボレー「エクイノックス」と比較しても、より高く力強いシルエットを誇るが、外観は徐々にフォード「ブロンコ」に近い印象を与える。ただし、ジープ側は伝統的なオフロードスピリットをしっかりと維持していると説明している。
「リーコンEV」は2026年モデルとして登場予定で、「ルビコントレイル」を走破した後も十分なバッテリー残量を残して都市部まで帰還できるよう設計されている。STLA大型プラットフォームを採用し、最小でも300マイル(約483km)の航続距離を実現。モアブトリムのほか、「ウィリス(Willys)」や「オーバーランド(Overland)」など、複数のトリム構成が用意される見通しだ。価格はベースモデルで約6万ドル(約915万円)、モアブおよび上位仕様では8万ドル(約1,220万円)を超えると予想されている。
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