NBAに続き、MLBでも「賭博詐欺」
投手2名、金品受け取り犯行の疑い「登板時に異常なベッティングが発覚」

米国プロバスケットボール(NBA)に続き、米国プロ野球メジャーリーグ(MLB)でも賭博詐欺事件が発覚し、大きな波紋を呼んでいる。
米連邦裁判所が9日(現地時間)に公開した、MLB所属クリーブランド・ガーディアンズの抑え投手、エマニュエル・クラセ選手と先発投手ルイス・オルティス選手に対する起訴状によると、2人は試合中に故意に投球速度を落としたり、ストライクゾーンから大きく外れたボールを投げていたことが調査で判明した。実際、米国のスポーツ賭博サイト「Playbook」などでは、投球速度や結果に金を賭けるタイプの賭博が行われている。
連邦捜査局(FBI)は、ドミニカ共和国出身の両選手が賭博師たちから金品を受け取って犯行を行ったと判断し、この日逮捕した。MLBは2選手の賭博詐欺関与の兆候を捉え、7月に一時的出場停止処分を下し、司法当局に捜査を依頼した。MLBによれば、両選手が登板した試合では異常に高額な賭けが行われていたことも判明している。
米国プロスポーツ界におけるギャンブル詐欺事件は、先月NBAで先に明るみに出た。ポートランド・トレイルブレイザーズのチャウンシー・ビラップス監督、クリーブランド・キャバリアーズなどで選手やコーチとして活動していたデイモン・ジョーンズ選手、マイアミ・ヒートの現役選手であるテリー・ロジアー選手など、元・現役NBA選手34名は先月24日、スポーツベッティング操作などの容疑でFBIに逮捕された。
AP通信は2018年5月に連邦最高裁判所がスポーツベッティングを禁止した連邦法を違憲と判断し、オンラインで試合や選手の成績に対するベッティング需要が急増したと伝えた。世界最高水準のプロスポーツであるNBAとMLB試合でスポーツ詐欺事件が発生し、リーグの名声と評判が失墜しているとの批判が出ている。














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