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「ロシアの主張を粉砕!」ウクライナ、クプヤンシク奪還 “和平協議”睨み戦果誇示

梶原圭介 アクセス  

 引用:ウクライナ大統領府のウェブサイト
 引用:ウクライナ大統領府のウェブサイト

ウクライナ軍が東部ハルキウ州の都市クプヤンシクの一部と周辺の村を奪還した。

ウクライナ国家親衛隊ハルティヤ旅団は「Telegram」で同地域のロシア軍補給路が遮断され、数百人のロシア兵が包囲されたと明らかにした。13日「ロイター通信」などが伝えた。

クプヤンシクは、ロシアが先月下旬に「掌握した」と主張していた地域だ。当時、ロシア国営メディアは、ウラジーミル・プーチン大統領が所在を明らかにしていない指揮所を訪れ、クプヤンシク占領の報告を受けたと伝えていた。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、都市名が記された標識を背に防弾ベストを着用した動画をSNSに投稿し「ロシアはクプヤンシクについて大言壮語してきたが、現実は明らかだ」と述べ「部隊を訪れて祝意を伝えた。皆を誇りに思う」と記した。

これは、ドナルド・トランプ米大統領が仲介する和平交渉で影響力を高める狙いから、ウクライナ側が前線での戦果をアピールしているとの見方もある。ゼレンスキー大統領も動画の中で「外交で成果を得るには前線で成果を上げることが極めて重要だ。国内基盤が強固であれば和平交渉での立場も強まる」と強調した。

また、ウクライナ側はロシアが主張しているドネツィク州シヴェルシク掌握について「事実ではない」と反論した。シヴェルシクはウクライナが支配するクラマトルスクやスラヴャンスクにも近い都市だ。

ロシア軍のワレリー・ゲラシモフ参謀総長は11日、プーチン大統領に「シヴェルシクを完全に掌握した」と報告したが、ウクライナ東部司令部は、同地域は依然としてウクライナ軍が支配していると説明している。

米シンクタンク「戦争研究所(ISW)」は11日(現地時間)付の分析で、ウクライナ軍が最近ポクロウシク周辺で前進した一方、ロシア軍もハルキウ州北部やコスチャンティニウカ、ドルジュキウカの戦術地域で前進したと指摘した。

トランプ政権が主導する和平案をめぐる協議では、ドネツィク州を含む東部ドンバス地域が最大の争点となっている。ロシア側がポクロフスクなど主要都市での戦果を誇示するたびに、ウクライナ側がこれを否定する構図が続いている。

フランス紙『ル・モンド』は前日、ウクライナがドンバス非武装地帯の設置を受け入れ、米国およびロシアとの主要争点で一定の進展があった可能性があると報じた。

一方、ミハイロ・ポドリャク大統領府顧問は現地メディア『キーウ・ポスト』の取材に対し「現段階では理論的な議論にすぎない」とし「いかなる交渉でも想定し得るあらゆる選択肢が議論され、前線に沿って(戦争を)停止する案も含まれる」と述べた。

一部では13日、パリで米欧とウクライナ当局者による和平交渉が行われるとの観測も出ていたが、仏大統領府(エリゼ宮)は開催予定を否定した。

ただし同関係者は「今後数日のうちに、ウクライナ・欧州・米国が共通の立場を形成するため調整を進めている」と述べた。

ドイツ政府報道官は、15日にフリードリヒ・メルツ独首相がベルリンでゼレンスキー大統領や欧州各国首脳と会談する予定だとしている。

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