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「上陸艦がドローン空母に変貌!」甲板に並ぶ“戦闘ドローン”…中国が狙う“新・海戦モデル”

梶原圭介 アクセス  

甲板にロイヤル・ウィングマン集結…ドローン主力の海軍実験が本格化

 引用:グレッグ・ベイカー
 引用:グレッグ・ベイカー

中国が海軍運用を念頭に置いた低被探知型の戦闘ドローン(ロイヤル・ウイングマン)を大型航空運用艦で試験する可能性が浮上している。上海の造船所の岸壁で複数の戦闘ドローンが確認されたことから、超大型強襲揚陸艦076型「四川」を中核とする無人航空戦力拡大構想が実証段階に入りつつあるとの見方が出ている。

米軍事専門メディア「ウォーゾーン」は27日(現地時間)、最近出回っている衛星画像や現地写真を分析した結果、中国が海軍向け戦闘ドローンの甲板運用試験を準備しているとみられる兆候が確認されたと報じた。

 引用:中国インターネット
 引用:中国インターネット

公開された画像には造船所の岸壁付近に複数の戦闘ドローンが並べられている様子が写っている。この造船所近くでは、大型の航空運用艦が再びドライドックに入ったとみられる姿も確認されており、ドローン試験対象が076型「四川」である可能性が高いとみられている。ただし、これらのドローンが実際に飛行可能な実機なのか、運用概念を検証するためのモックアップなのかは、現時点では明らかになっていない。

ロイヤル・ウイングマン「C型」、海軍型試験の兆候

 引用:Kangnamtimes
 引用:Kangnamtimes

公開された画像に写るドローンは、尾翼が外側に傾いた双垂直尾翼の構造を備えている。中国の航空観測関係者の間では「C型」と呼ばれており、米空軍が進める協調戦闘航空機(CCA)構想に対応する中国版ロイヤル・ウイングマンと位置づけられている。

ラムダ(Λ)形の主翼、内部兵装庫、背面吸気口を備えた亜音速ジェットドローンで、偵察・監視(ISR)に加え、対地攻撃や電子戦任務も視野に入れた多目的設計とみられている。外観は米国のXQ-58系列と類似点があるものの機体規模はより大型とされる。

ウォーゾーンは今回確認された機体が実機ではなく、模型である可能性も否定していない。中国はこれまでも、空母や大型揚陸艦の開発過程で、模型機を用いて甲板配置や運用概念を事前に検証してきた経緯がある。

076型の核心は「ドローン運用」

 引用:中国政府
 引用:中国政府

076型は満載排水量約4万4,000トン級とされ、電磁式カタパルトを搭載している点が最大の特徴だ。ヘリコプター運用を主とする従来の強襲揚陸艦とは異なり、固定翼ドローンの発艦・回収までを想定したプラットフォームと評価されてきた。

広大な飛行甲板や二つのアイランド構造も継続的な航空作戦を前提とした設計とみられている。艦首のカタパルトからドローンを発進させ、艦尾側で回収する運用も可能になるとの見方がある。

実際に「四川」は初の海上試験を前に、飛行甲板に航空運用用の標示が完全に描かれており、その後、カタパルト試験用とみられる装置が甲板上に置かれている様子もSNS上で確認された。076型が単なる上陸艦ではなく、ドローンを中核とする航空運用プラットフォームとして準備されていることを示す動きと受け止められている。

空母と強襲艦をつなぐ「無人航空拡張戦略」

衛星画像にはC型とみられるドローン6機のほか、中高度・長時間滞空(MALE)型の「翼竜」系とみられるドローン1機も確認された。中国が戦闘ドローンと長時間滞空型ドローンを組み合わせ、揚陸艦を基盤とする航空戦力を多層化しようとしている可能性が指摘されている。

中国はこの他にステルス無人戦闘機GJ-11の海軍型運用も並行して進めているとされ、将来的には正規空母戦力の中核的な無人資産となる可能性が高いとみられている。一方、076型は空母より一段下のプラットフォームとして、戦力補完用の無人航空ハブを担う役割が想定されている。

ウォーゾーンは大型強襲揚陸艦に大規模な無人航空戦力を搭載することで、中国海軍が偵察・打撃・電子戦任務を分散して遂行し、空母打撃群の負担を軽減できると分析した。これは台湾海峡や南シナ海など中国本土に近い海域で特に有効な戦力構成だとされる。

現時点ではC型やウイングルン系列のドローンが076型の正規航空団として編成されるのか、試験・検証段階にとどまるのかは不透明である。076型の追加建造計画についても公式な確認はないとされている。

それでも、滬東中華造船所の岸壁にドローンが集結していた事実は中国が空母と強襲揚陸艦を横断し「無人航空を中心とする海軍」への転換を加速させていることを明確に示している。

甲板上に姿を現したロイヤル・ウイングマンは、中国海軍が海上でも有人・無人の複合戦力時代に本格的に踏み出しつつあることを象徴している。

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